2018年3月8日木曜日

小説の〈セリフ〉をどう表現するか★

『朗読の魅力』というタイトルで講演をさせていただいた
とき、放送部(高校)顧問をなさっているという先生から
ご質問がありました。「小説を朗読するとき、登場人物の
セリフは、どのように表現すればよいのですか?」

小説のセリフではなくて演劇台本のセリフだと仮定して、
その役柄にキャスティングされた俳優になったつもりで、
演じてみます♬役を生きるのは、きっと俳優も同じです。
もちろん、恥ずかしいなんてことは言っていられません。
なぜこのようにするのかといえば、登場人物の心情や身体
の有りようを体験するためです。俳優ではないので、これ
で完了!ではありません。セリフが出来上がったら、次は
語り手の語りに従います。すなわち、語り手による語りに
導かれて聴き手が描いているであろう登場人物のイメージ
を壊さない程度に、表現を加減するのです。この匙加減に
必要なセンスも、朗読マダム&ムッシュの皆さまとご一緒
に日々育んでいます(^^)

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