今日も皆さまの笑顔からたくさんのエネルギーを頂戴しました。幸せな時間をありがとうございます!
いつも皆さまに、朗読するとは語り手を追体験する行為で、もっとも豊かな読書の有り様の一つだとお話ししています。語り手に関するQ&Aを少し(^^)
「語り手って何ですか?」
そうですね、あまり馴染みがありませんよね。私も、小中高の国語の授業で教わったことはありません。大学は文学部とは程遠い学部でしたので、語り手について学んだのは2011年大学院時代。批評理論の講義で〈語り・語り手〉の概念を教わりました。優秀な文学研究者に感謝ですよね!小説を語っている語り手について考えることで、作品受容の可能性を拡大することができる!!胸が踊りました(^^♪
「語り手は作者ですか?」
いいえ。違います。作者は一つ一つの作品にふさわしい語り手を創り出します。設定すると言ってもいいですね。登場人物のひとりを語り手にする場合もあります。『吾輩は猫である』では猫が語り手。一人称小説と呼びます。いま取り組んでいる『小僧の神様』の語り手は登場人物ではありませんね。三人称小説です。
「語り手は私ではないのですか?では私は何ですか?」
あなたは朗読者です。読者の一人で、もちろん語り手ではありません。時々、「この作品の語り手は私だ」と勘違いしている朗読者⁈の朗読⁈に出会います。ご自分が語り手のおつもりですから、どのような作品を朗読⁈しても、どれも同じような印象です。当たり前ですよね、作品が変わっても語り手が変わらないのですから(^^; 朗読者は語り手を追体験することで、かけがえのない読書体験を得ることができます。
今日は『小僧の神様』の〈一〉をご一緒しました。語り手を追体験することで、作品受容がますます深まりましたね(^^) 次回は〈二〉に進みます。鵜飼さまからスタートですね。房子さま、三羽さま、新美さま、直江さま、皆さまの朗読を楽しみにしています!
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★ 朝日新聞の2月18日東海柳壇に田代ふうさまの作品が掲載されました(^^♪ 【薬缶の内側は聖域ですから朝洗う】
★ 今日のNHKドラマ10『ドリームチーム』最終回に川瀬幸恵さまがご出演!再放送は3月17(水)01:19〜02:02です(^^)