2021年3月31日水曜日

教わったことありますか〜呼吸と発声

 呼吸のしかた、発声のしかたを教わったことってありますか?深く豊かな呼吸とその呼吸に基づいた発声のしかたを学ぶと、心も身体も健康に!ふだんの会話もスピーチも朗読も…コミュニケーションがさらに楽しくなります(^^♪

あなたらしい伸びやかな声が出せるように、そして安定した声が相手に優しく届くように、身体という唯一無二の楽器育てをていねいにご一緒します。お一人お一人のお身体の有りようにしっかりと寄り添えるようセミプライベートレッスン新設です(^^)  

NHKカルチャー名古屋教室4月期↓

第2・4水曜日12時15分〜13時(3名限定)

第2・4日曜日15時10分〜16時(2名限定)

とくに水曜は朗読へと繋がるようにご指導しますね。日曜は全5回で、呼吸・発声の基本をお伝えします。春の晴れやかな笑顔にぴったりのステキなお声が身につきますように☆彡

2021年3月30日火曜日

教わったことありますか〜読書

 読書のしかたを教わったことってありますか?自己流で読んでいる方がほとんどではないでしょうか。朗読教室は、お仲間とともに一つの作品に向き合っていく中で、豊かな読書のしかたが学べる場です。消耗品でしかなかった一冊の本が、かけがえのない宝物になるかもしれません。読書のしかたがわかると、言葉を味わう力・本質を見抜く目が身についてきます。人間力を養う場といってもいいかもしれません。皆さまとご一緒に成長できる朗読教室の時間…とても幸せなひとときです。皆さま、ありがとうございます(^^)

まもなくNHKカルチャー名古屋教室4月期が始まります。水曜・実践クラスで新しい受講生の方を募集しています。感じて、考えて、豊かに味わう読書を目指します。ワクワクの楽しい時間をどうぞご一緒ください。ステキな笑顔の優しい皆さまがお仲間です(^^♪

2021年3月27日土曜日

★NHKカルチャー日曜レッスン

音読するとき、言葉たち(活字)は音声化されてほかの誰かに届くことを望んでいるのかどうかを問題としないでいいのか? 今日は日曜朗読サロンの皆さまにもご一緒に考えていただきました。ブログをお読みくださっている皆さまとも共有できたら幸せです。お手紙をくださった児玉さま、ご質問のお返事になるでしょうか(^^♪

音声化されて届くのを望んでいるのは、例えばアナウンス原稿の言葉。例えば演劇や朗読劇、落語etc語り芸といった上演の台本の言葉。音読者が語り手や発話者になれる言葉たちですね。

音声化されてほかの誰かに届くことを望んでいないのは、例えば黙読を前提に創作された小説の言葉。言葉を語る主体=語り手は作品の中にいるので、実際には聴こえませんが音声はすでに活字とともにあるのですね。その音声を奏でる語り手の身体の有りようは、活字として存在している言葉たちが教えてくれます。語り手の身体の有りようを写し取った自分自身の身体を奏でるのが朗読です。語り手の身体を見つけ出すのはたいそう楽しい!知的好奇心を存分に満たしてくれます。そして、語り手の身体を探しているうちに作品受容はどんどん深化していきます。豊かな読書体験ってこのように生まれるのですね。

音声化した結果よりも、音声化の過程が大切なのが朗読です。音声化の過程、すなわち語り手を追体験する朗読者自身の身体の有りようです。朗読教室でご一緒に語り手の身体を発見してまいりましょう!聴き手の皆さまにも、朗読者の身体とその身体によって奏でられる音声を手がかりにして語り手を追体験してほしいと願っています。朗読という読書の本当の喜びを皆さまとご一緒したいと心から願っています(^^)

2021年3月26日金曜日

NHKカルチャー金曜レッスン

いつも皆さまの明るい笑顔に大きなパワーを頂戴しています。ありがとうございます!身体という素晴らしい楽器を日頃から大事に育てていてくださる皆さま、とてもステキです(^^♪ 

皆さまに〈心に響く朗読〉をしていただきたくて、今日も一所懸命お話をしました。皆さまからも貴重なお話をたくさん伺うことができました。心から感謝しています!これからも、小説の朗読は、アナウンスでも語り芸・話芸でもないことをていねいにお伝えてしていきますね。朗読の音声…小説の言葉にふさわしい音声は、語り手を追体験して見つけた身体を奏でればいい。言葉が、語り手のどのような身体から生まれたのか?それを探求することが本当に大切なこと。そして、語り手を追体験する朗読者自身の身体の有りようが、朗読を聴く読者の語り手追体験を助けます(^^)

朗読が、文学受容の深化にどれほど有効な手段であるか…。それを実感している私たちで、読書の重要な一形態である朗読の魅力をしっかりと伝えてまいりましょう!

次回のレッスンは、『小僧の神様』三、実践Aは房子さまからですね。実践Bは二から始めましょう。皆さまの朗読を楽しみにしています☆

2021年3月25日木曜日

毎日カルチャーレッスン

 今日も皆さまの熱意あふれるお取り組みにいっぱい励ましていただきました。皆さまのお声がさらに力強く育ってきましたね!お一人お一人の楽器のバージョンアップ、たいそう嬉しくて✨

さて今週のレッスンは、火曜も水曜も今日もワクワクの時間です。皆さまから頂戴するいろいろなお言葉を吟味するなかで、〈朗読〉という概念・行為が、皆で共有できるものに練り上げられていきます。〈朗読〉を、皆さまとともに育てていけることに深い喜びを感じながらレッスンを進めております。朗読は、アナウンスでも語り芸・話芸でもなく読書だということを共有して、心に響く朗読を目指してまいりましょう!

『はまべのいす』の6「すなの絵が残りました」の松田さまの朗読には、しっかりと語り手の身体を感じることができましたね✨(さあ一緒にすなの絵を見ようよ!)と誘ってくれる語り手の優しい表情と、その言葉を聴いたひろくんのキラキラ瞳も見えました。朗読を聴いている読者の私も、すなの絵を見に行きたくなりました(^^♪

次回は6を復習したあと7へと進みます。実践Bクラスは佐古さまからですね。皆さまの朗読を楽しみにしています(^^)

2021年3月24日水曜日

NHKカルチャー水曜レッスン

今日は、〈語り手〉や〈黙読を前提に創作された小説などの文学作品を音読するときの心構え〉を皆さまとともに確認することができました。さまざまな話し合いも生まれてワクワクの時間でした(^^♪

小説の言葉からは声が聴こえてくるとお話しくださった小野寺さま、その通りですね!語り手の声がそこにありますものね!音読者が文字言語に〈音声を与える〉のは、アナウンス原稿や演劇・朗読劇・語り芸などの台本です。前者はわかりやすく内容が伝わるように、後者は言葉に命を吹き込むように音声化すればいい。それに対して、音読者が文字言語に〈音声を取り戻そうと語り手を追体験する〉のが小説の朗読です。私の靴を脱いで語り手の靴を履く〈エンパシー〉を意識しましょう。私に語り手の音声なんて出せるのかしら…などと気にする必要はまったくありません。朗読は語り芸ではなく、読書なのですから。語り手を追体験することこそが大事。文学受容は確実に深まっていきます(^^)

実践Aでは山田さまと水野さま、実践Bでは小野寺さまと浅井さまの朗読にたくさんの刺激をいただきました。皆さまのご上達がとてもうれしくて!心よりありがとうございます。次回は『小僧の神様』三から始めましょう。芳子さまはじめ皆さまの朗読を楽しみにしています☆

2021年3月23日火曜日

★豊田朗読研究会レッスン

 月に一度の豊田レッスン。皆さま、今日も熱心なお取り組みをありがとうございました(^^)🌸いつものように身体という素晴らしい楽器のお手入れをしたあと、音読と言葉についての考察をご一緒に深めました。

音読とは声を出して読むこと。〈文字として存在している言葉〉は、音読されて〈音声を伴った言葉〉となります。ところで…この〈文字として存在している言葉〉には、音読されることを待ち望んでいる言葉と、そうでもない言葉があるように思います。

前者は、未完成の状態の言葉といえるかもしれません。すなわち音読者によって音声表現されて完成する言葉たちです。音読者は、どのように表現するかを自分が考えればいい。音読者であるあなたが語り手になればいい。アナウンス原稿も、演劇・朗読劇・話芸の台本も、昔話や民話なども、ひょっとしたらあなたに表現してもらいたいと思っているかもしれません(^^)

それに対して後者は、音声を伴った言葉としてすでに完成した言葉といえるでしょう。それがたまたま音声を剥奪されて文字として存在しているという状態の言葉です。例えば黙読を前提に創作された小説など文学作品の言葉は、音読者であるあなたに表現されて完成するわけではありません。あなたに語り手になってほしいなどこれっぽっちも思っていない。もうすでに語り手は決まっているのだから。では、音読者にできること許されることはなんでしょうか?それは、音声を剥奪されて文字となった言葉に、もともと持っていた音声を取り戻すことです。語り手を追体験して、言葉が生まれた身体を発見しましょう。そして、語り手の身体と重なった自分の身体を奏でればいい。残念ながら、その音声がそのまま語り手の音声にはなりません。それでいいのです。朗読は語り芸でも話芸でもなく読書なのですから。あなたの奏でる音声は、聴き手に、語り手の身体を想起させることができます。繰り返します。あなたは語り手ではありません。あなたが語り手を追体験することで生まれる音声は、聴き手にも語り手の追体験を促せるかもしれない。それができたら最高の朗読だと思います。そんなお話をいたしました(^^♪ 

次回は、『はまべのいす』の夕方シーン。登場人物はおじいさんですね。皆さまの朗読を楽しみにしています(^^)

2021年3月14日日曜日

NHKカルチャー日曜レッスン

 日曜午後の日曜朗読サロン。さまざまなお仕事、さまざまなお立場の皆さまがご受講くださっています。皆さま、いつも楽しい時間をありがとうございます(^^)

今日は、「読み(文学受容)」の自己化についてお話をしました。他人の話を聞くとき自分の聞きたいように聞き、モノを見るとき自分の見たいように見るのと同じように、私たちは小説を読むときも自分の読みたいように読んでしまいがちです。もちろん自分では気づかずに、です。大切なのは自分の靴を脱ぐことでしたね。そして、語り手がどのような靴を履いているのかをじっくりと調べること。何度も何度もテクストと真摯に向き合ううちに語り手がわかってきます。自分一人では難しいかもしれません。でも、ご一緒に取り組むうちにきっとわかってきます。そうしたら、語り手の靴を履いて世界を見てみましょう。エンパシーの能力を磨くのは、やはり読書ですね!

朗読の聴き方についてもお話をしました。「先生の朗読を聴いて、間が大切なのだと学びました」とおっしゃってくださったけれど…そうではないと。語り芸を聴くときのように、表面に現れる間や緩急などを聴いている場合ではないことを繰り返しました。これまでにも、朗読を聴くとき、意識は朗読者にではなく自分に向けるようにとお話ししてきました。わかりづらいでしょうか、なかなか届きません。焦らず慌てず諦めず時間をかけてお話ししていきますね。小説の朗読を聴いて学ぶべきは、自分とは違う作品受容のあり様です。そのために語り手を追体験している朗読者とともに作品世界に行かなければなりません。朗読者との間に壁を作って(朗読者は表現する人で、私はそれを受け取る人)朗読者から与えられて終わりではもったいない。あなたも必死になって語り手を追体験するから、〈朗読を聴くという読書〉が演劇・映画鑑賞を超える自分自身の体験✨となるのです。美術ギャラリーで、絵画を見るのではなく絵画を照らしている照明を見てどうしますか!それと同じ。小説を照らすだけの朗読に焦点を当て、肝心の小説を味わうことを放棄するとは…本末転倒。とても残念です。文学作品の朗読は語り芸ではないという前提を受け入れることができると、豊かな読書が生まれますね。そんなお話をいたしました(^^) 

いま取り組んでいる『雪おんな』の朗読を通して、語り手を追体験することを身体で学びましょう ♫ 次回のレッスンは、巳之吉が顔に降りかかる雪で目を覚ますところからですね。皆さまの朗読を楽しみにしています!

2021年3月13日土曜日

NHKカルチャー岐阜クラス

 昨年11月、岐阜のNHKカルチャーで「月に一度の朗読教室」が始まりました。ご熱心な皆さまとの出逢いに心より感謝しております(^^♪

今日は5回目のレッスンでした。文学作品の朗読は、語り芸ではなく〈読書〉だということを理解してくださって、だからこそ、心に響く豊かな朗読が生まれています。4月からもクラスは継続となりました。皆さま、今後ともどうぞよろしくお願いいたします(^^)

次回は『はまべのいす』の午後のシーンからですね。皆さまの朗読を楽しみにしています!

2021年3月12日金曜日

NHKカルチャー金曜レッスン

 今日も皆さまの笑顔からたくさんのエネルギーを頂戴しました。幸せな時間をありがとうございます!

いつも皆さまに、朗読するとは語り手を追体験する行為で、もっとも豊かな読書の有り様の一つだとお話ししています。語り手に関するQ&Aを少し(^^)

「語り手って何ですか?」

そうですね、あまり馴染みがありませんよね。私も、小中高の国語の授業で教わったことはありません。大学は文学部とは程遠い学部でしたので、語り手について学んだのは2011年大学院時代。批評理論の講義で〈語り・語り手〉の概念を教わりました。優秀な文学研究者に感謝ですよね!小説を語っている語り手について考えることで、作品受容の可能性を拡大することができる!!胸が踊りました(^^♪ 

「語り手は作者ですか?」

いいえ。違います。作者は一つ一つの作品にふさわしい語り手を創り出します。設定すると言ってもいいですね。登場人物のひとりを語り手にする場合もあります。『吾輩は猫である』では猫が語り手。一人称小説と呼びます。いま取り組んでいる『小僧の神様』の語り手は登場人物ではありませんね。三人称小説です。

「語り手は私ではないのですか?では私は何ですか?」

あなたは朗読者です。読者の一人で、もちろん語り手ではありません。時々、「この作品の語り手は私だ」と勘違いしている朗読者⁈の朗読⁈に出会います。ご自分が語り手のおつもりですから、どのような作品を朗読⁈しても、どれも同じような印象です。当たり前ですよね、作品が変わっても語り手が変わらないのですから(^^;  朗読者は語り手を追体験することで、かけがえのない読書体験を得ることができます。


今日は『小僧の神様』の〈一〉をご一緒しました。語り手を追体験することで、作品受容がますます深まりましたね(^^) 次回は〈二〉に進みます。鵜飼さまからスタートですね。房子さま、三羽さま、新美さま、直江さま、皆さまの朗読を楽しみにしています!

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★ 朝日新聞の2月18日東海柳壇に田代ふうさまの作品が掲載されました(^^♪ 【薬缶の内側は聖域ですから朝洗う】

★ 今日のNHKドラマ10『ドリームチーム』最終回に川瀬幸恵さまがご出演!再放送は3月17(水)01:19〜02:02です(^^)

2021年3月11日木曜日

毎日カルチャーレッスン

 昨年の11月に引き継がせていただいた毎日カルチャーの朗読教室。少しずつ皆さまのお名前も頭に入ってきました 。素敵な皆さまとご一緒できるのがとても楽しみです ♫

皆さまには先ず、ご自分の身体を〈音声を奏でる楽器〉として意識していただきたいと思いました。3ヶ月が経ち、お声の魅力がさらに増してきましたね!うれしい限りです(^^♪

『はまべのいす』をテキストにして、語り手に寄り添うこと・語り手を追体験することを学んでくださっています。自分ではない他者としての語り手の身体や心情を懸命に考えることで、言葉の…ひいては感性・知性のアップデートを図ってまいりましょう!12時30分クラスにお一人、14時クラスにお二人の方がご復帰されました。どうぞ宜しくお願いいたします(^^)

次回は、語り手が砂の絵を見て歩くシーンからですね。皆さまの朗読を楽しみにしています!

2021年3月10日水曜日

NHKカルチャー水曜レッスン

 皆さまの笑顔と会えるレッスンは私の宝物の時間です✨

先日の文学賞味会について、さまざまなお言葉をいただきました。心よりありがとうございます!

文学作品の朗読を聴くとき、私たちは音声を取り戻した言葉を耳からインプットします。それは、映画や演劇・語り芸・ドラマリーディング・朗読劇などを見る場で聴くのと同じように感じるかもしれませんが、ずいぶん別のものです。後者は出来上がったものを受け取り完了しますが、前者はインプットした後に脳内でアウトプットをしてようやく出来上がり完了する〈読書〉です。その違いを、これからもていねいにお伝えしていきたいと思っています。どうかあせらず慌てずお付き合いくださいませ☆

水曜クラスで読み深めている志賀直哉の『小僧の神様』。多くの作家や批評家たちが志賀を「小説の神様」と呼びました。どうしてか…がだんだんとわかってきましたね(^^♪ 

10日のレッスンで〈二〉まで読み進みました。〈一〉と〈二〉は、仙吉にとっての起承転結「起」に当たります。「承」の仙吉の姿、勢いよく手を延ばし鮪の寿司をつまみあげる姿へとつながるように、語り手は読者を見事に引っ張っていってくれますね!どんな意図を持って語っているのかを汲み取って、活字に身体を取り戻してまいりましょう♫ 次回は山田さま、かおるさまからスタートですね。皆さまのご発表を楽しみにしています(^^)