先週のNHKカルチャーのレッスンでは、「雪おんな」の
録音を聴きました。聴き応えたっぷりで、たいへん味わい
深いものでした。皆さまの発表が、わかりやすくて上手な
読み上げ行為にとどまらなかった、そして心揺さぶる表現
にまで育っていったのは、どうしてなのでしょうか(^^)
朗読マダム&ムッシュお一人お一人に、その方ならではの
作品への思いがあるからです。思いがあればこそ心に響く
朗読が生まれたのですね。思いが原動力になって作品理解
が深まります。言葉の表現に厚みが出てきます。どれだけ
時間とエネルギーを注いで取り組んでいらっしゃったのか
、朗読を聴くと手に取るようにわかります🎵
表面的な音声表現指導にならないよう、心がけています。
「間が少しだけ短い」とか「ここはさらに高い音で」とか
…間の取り方や、音の高低や緩急についてのアドバイスは
、音質によって変わってきます。まず作品分析から始めて
、自分の解釈を獲得すること。すると音質が確定します。
どのような語り手が、どのように語っているのか…感じて
考えてイメージすることから、朗読は始まるのですね✨
作品への思いに導かれた豊かな受容を、音声表現に的確に
反映させるために、楽しい試みが続きます。この試行錯誤
のなかで、作品受容がさらに豊かに育つことがままあって
、それに伴い朗読もどんどん更新されていきます(^^♪
0 件のコメント:
コメントを投稿