2017年10月30日月曜日

朗読に恋して成長する(^^)

「朗読するとは、文字にふさわしい音を与えていくこと」

ふさわしい音を見つけるチカラも、その音を創るチカラも
一朝一夕に身につくものではありません………

だから、良いのですね〜✨作品に恋して、朗読に恋して、
楽しみながら、ゆっくりと成長して参りましょう(^^)


追伸☆「読点ごとに間を変える」のではなく、「語り手
や登場人物の心情が変わったのを感じて朗読することで、
自ずと間が変わる」のです。ここを間違えては、朗読擬き
になってしまうので、要注意☆

2017年10月29日日曜日

朗読者は語り手ではないのです③

「テキストの中の言葉を、あなたの言葉にしましょう♪」

〈声に出して読むこと〉にまだ慣れていない朗読マダム&
朗読ムッシュの皆さまには、このようにお話しします。
文字をただ音声化するのではなく、自分の言葉として発話
できたとき、言葉は、聴き手の心に届くようになるから。

落語・朗読劇の台本を含めた戯曲・民話のようなテキスト
の言葉は、自分の言葉として発話することがゴールです。
でも…小説などの文学作品の朗読では、ここがゴールでは
ありません。ここがスタート、ここからが朗読。

朗読者=語り手ではなくて、朗読者を超えた語り手を創造
したいと思っています。朗読者の向こうに、朗読者その人
を呑み込んだ語り手をイメージしてもらうことができた時
、奥行きのある豊かな朗読が生まれます(^^)

2017年10月28日土曜日

『小町曼荼羅』木村繁さん作・演出

ひまわりホールで上演された『小町曼荼羅』は、三味線の
弾き語りと人形芝居で〈小野小町〉を描いた舞台です。
ご出演☆常磐津綱鵬さん/桑原博之さん・中島由紀子さん・
ゆみだてさとこさん・LONTOさん

 観客の皆さまは、人形芝居に顔を向けていらっしゃる方が
ほとんどのようでしたが、私は常磐津綱鵬さんも見たいし
人形芝居も見たいし、で、嬉しいエライことでした(*^^*)
胸に沁みる美しい1シーン1シーンを、何とも言えない声
が支えて、彩って…。あの声を引き出した作品の言葉にも
感謝したくなりました🎵

素敵な刺激を頂きました!誠にありがとうございました☆

2017年10月27日金曜日

朗読者は語り手ではないのです②

朗読者は語り手ではないのですから、語り手と同じ経験を
していなくて当たり前です🎵

「私は、この語り手のような状況に置かれたことはない」
…戸惑いますよね。さぁ、ここで、思い出しましょう!
私たちには〈想像力〉という凄いチカラがあるのでした。
〈想像力〉を意識して使うことで、語り手の心情や身振り
を思い浮かべることができますね。心情と身体が揃えば、
ほら!これまでと違う新しい音が生まれてきました(^^)

2017年10月26日木曜日

朗読者は語り手ではないのです①

「あなたが語り手ではないのですよ〜」
と、朗読マダム&ムッシュの皆さまに、お話しています。
語り手は、すでに作品の中にいるのですから(^^)
朗読者は、自分が語り手になるのではなく、作品の中の
語り手に、ふさわしい声を与えていけばいいのですね。
「作者の思いを私が届けるのだ!」と意気込むよりも、
焦らず、ていねいに、作品と向き合ってみましょう🎵
作品理解・語り手への理解が進んで、きっと語り手の声
や語りぶりを、感じとることができるはず☆

2017年10月22日日曜日

現代の朗読♫

文字言語からは、音が聞こえてきません。想像力を働か
せない限り、どれだけ耳を澄ませても、何も聞こえては
きません。本の中には、本来、声を伴って存在するはず
の言葉が、声を剥奪されたカタチで存在しています。

文字となった言葉は、どのような音を望んでいるのか…
様々な角度から、感じて、考えて、考え抜いて、実際に
音を与えていくのが、現代の朗読だと思っています。
文字を読み上げるのではなく、知性と感性、感覚器官と
楽器としての身体を総動員して、音を創造するのです!
(読み上げ行為を朗読と呼んでいたのは、明治初年まで
のこと。今でいうアナウンスや音読ですね)

朗読って、なんてクリエイティブなんでしょう🎶
優れた文学作品は、朗読ゴコロをくすぐってくれます。
宝物のような言葉に、朗読マダム&ムッシュの皆さまは
どのような音を与えて下さるのだろう………
皆さまの朗読を想像して、ワクワクしております(^^)

2017年10月20日金曜日

朗読教室研究クラスの10月✨

1ヶ月ほどかけて、歌詞の朗読に取り組んできました。
今週と来週は、発表をかねた録音です。歌詞といえども、
作品を一人で創り上げる経験は、とても力になります。
心地よい緊張感の中で、素敵な朗読が生まれています♫
朗読マダム&ムッシュの皆さまの、熱い思いが伝わって
くるお取り組みと、果敢なチャレンジに感謝です(^^)

2017年10月16日月曜日

読書について。朗読について。

「朗読を始めて、本の読み方が変わりました♪」

朗読マダムが素敵な笑顔でお話しくださいます。今までは
ザッと読んでおしまいの〈読み流す〉読み方だったのが、
しっかり味わって読めるようになりました、と。
読書にも、娯楽や暇つぶしの読書と、自分を成長・成熟
させてくれる、本が血肉となる読書があるのですね。

私たちは小説を読むことで、自分とは違う人生を生きる
ことが出来ます。他者を生きることで、他者の感情を知る
ことが出来る…それも、情報として頭で知るだけでなく、
自分のものとして味わうことが出来ます。現在の自分の
ままでは、簡単に納得できない心情があるかもしれません
が、じっくり丁寧に向かい合うならば、他者への理解が
深まります。それが、人間としての成長や成熟なのだろう
と思います。朗読は、頭と心と身体で存分に味わう読書、
独善的にならない読書へと、私たちを導いてくれます。
朗読に出逢えたことに、心から感謝しています(^^)

2017年10月14日土曜日

朗読の可能性。文学の可能性。

芦屋から『文学賞味会2017』に足をお運び下さった
芦屋市谷崎潤一郎記念館 学芸員・永井敦子先生から
以下のメールを頂戴致しました。一部だけですが…


「先日は有難うございました。
朗読会、とっても良かったです!
最初の端唄で「刺青」の江戸的世界を醸し出され、
その後、石田様の朗読とヴァイオリンのコラボ、
すごく素敵でした。
ずっと朗読を聞いていたいと思いました。
「刺青」の世界をあんな風に表現出来るのだな、
と文学の可能性を改めて感じた次第です」


文学の可能性を感じたとのお言葉に、どれほど
励まされるかしれません。

朗読は、黙読という閉じた読書形態を開く手段と
なり得ます。文字言語を《どのように》音声言語
に置き換えるのか??そこには、朗読者の批評が
入ります。それがなかったら、人と音訳ロボット
とは何が違うのでしょう?
朗読することで得られる刺激、朗読を聴くことで
得られる刺激は、文学という豊穣の大地を耕して、
さらに豊かにしてくれるはずです(^^)

2017年10月11日水曜日

想像することから始める(^^)

一つの言葉は、さまざまなイメージを運んできます。
「空」という言葉から思い浮かべるのは、広がる
青い空でしょうか?それとも、切り取られた四角い
青い空??青いといっても、いろいろありますよね。
白を多く含んだ優しい穏やかな青と、鮮やかな青と
では、ずいぶん違った印象を受けます。

語り手は、いったいどのような空を思い描いている
のだろう…想像するところから朗読が始まります(^^)

日曜朗読サロンの10月✨

12月10日発表会に向けたレッスンが始まっています♫
日曜朗読サロンの初めての発表会✨
朗読マダム&ムッシュお一人お一人に、良き達成感が
生まれますように☆全力で伴走したいと思います(^^)

2017年10月9日月曜日

NHKドラマ『この声をきみに』

竹野内豊さん主演のNHKドラマ『この声をきみに』
第4話では、声で繋がる素晴らしさが描かれました。
「朗読」を介在させた読書で、父親と子どもたちは、
一つの作品世界を創り出し、その中で遊びます。
想像力に限界はないのですね、大空のもと親子3人が
真白い雲のくじらと戯れました。

右脳と左脳をバランス良く使うことを、自然に促して
くれる「朗読」という読書形態は、朗読者の想像力も
聴き手の想像力も、豊かに育んでくれます。想像力が
あるからこそ、相手のことを思いやることができます。
主人公の眼差しが、だんだん優しくなってきました(^^)

2017年10月7日土曜日

聴き手と朗読者とで作品世界を創ります♫

朗読マダム&ムッシュの皆さま、『文学賞味会2017』で
様々な発見をしてくださったようで大変嬉しいです!

以前、じっくり「刺青」に取り組んだご経験をお持ちの
朗読マダムは、「登場人物である清吉と娘を、台詞だけ
で表現しようとするよりも、語り手の語りで見せていく
のですね!」と、語り手の語りを、丁寧に表現すること
が如何に有効かを実感して下さったようです(^^)

情景や、語り手・登場人物の表情を、心のスクリーンに
描きながら聴いて下さった朗読マダムや朗読ムッシュの
皆さまのご感想を伺うと、ご一緒に歩んできたこれまで
の時間が輝くような嬉しさに、胸がいっぱいになります。

誰もが当たり前のように「自分は聴けている」と思って
いるけれど、聴くことを鍛える中で、聴けていない自分
に気づきます。自分は聴けていないのかも…と思えると、
だんだん聴く力がついてきます。聴けていると確信して
聴いていては、本当に聴けている状態には近づけないの
でしょう。感じ取ろうと思って聴き続けて、(それでも
時間はかかるけれど)右脳を使う聴き方ができるように
なってきます。すると、さらに朗読を楽しめますよ♫

文学賞味会は参加して頂く会です。能動的に聴いて頂き、
作品世界を完成させる喜びを味わってくださいませ(^^)
ふさわしい映像を描いて頂けるように、ふさわしい感情
を追体験して頂けるように、精進して参ります!!

2017年10月3日火曜日

『文学賞味会2017』メッセージありがとうございます✨

『文学賞味会2017』にご参加下さった皆さまから
様々なご意見ご感想を頂いて、嬉しい限りです。
心よりありがとうございます(*^^*)
上演そのものが教えてくれること、気付かせてくれる
こと…例えば違和感やもどかしい思いなどもすべて
パワーに変えて、よりいっそう精進してまいります。
皆さま、今後ともどうぞ宜しくお導き下さいませ(^^)



頂戴したメッセージ、少しだけ掲載させて頂きます。

★とても素敵な会でした💗先生の声と、弦楽器との
融合。こういう楽しみ方初めてで、とても素晴らしい
時間でした😍
★「刺青」石田さんの真骨頂を見た思いです。
バイオリンと共鳴しながら心のうごきの瑞々しさが
見えてくるような朗読でした。
★麻利子先生の奏でる、あでやかな『刺青』の世界に、
とてもとても感動💖いたしました。いろいろな
お楽しみも満載で、とても贅沢で、幸せな時間を
過ごすことができました。ありがとうございました☺️
★谷崎潤一郎の刺青の世界、日の光まで感じられて、
まりこさんの朗読に酔いました。刺青だけで後余韻の
バイオリン🎻の調べがあればもう充分❗️です。
★昨日は  声が持つ力や深さを肌で感じる事が
出来ました。慌ただしく過ぎていく時間の中で、
心のゆとりが持てた事、とても感謝しています。
次回の会も楽しみにしています。

励まして頂いて本当にありがとうございます!!