2017年2月13日月曜日

小説の数だけ語り手がいるということ

CD「夢一夜」(ゆめいちや)収録の『第一夜』と『鼻』と、
朗読者が違うように聴こえる、と感想を頂くことがあります。
声を変えようと思ったわけではありません。
『第一夜』と『鼻』の語り手は違うのですから、
語り手をイメージすると、自ずと声が変わるのです。
これは登場人物のセリフ表現でも同じこと。
10人の登場人物の声を、10個の声を造って朗読するのではなく、
登場人物をイメージすることで、そのような声になる。
そのように聴こえる声と表現になるのです。
声を造るのには限界があると思いますが、
イメージすることで自ずと生まれる声には限りがありません。
作品の数だけ語り手がいます。その語り手をイメージすることで、
作品の数だけの声と表現が生まれます(^^)

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