2019年5月24日金曜日

ありがとうございました(^^)

5月23日、気持ちのよい青空のもと、令和初の朗読発表会
を無事開催することができました。
たくさんの素敵な紳士淑女の皆さまが、真摯に朗読に耳を
傾けてくださいました。毎回、感動いたします。
皆さまのお気持ちが力となって、名鉄カルチャー朗読教室
のどなたも、たいへん立派な発表をなさいました✨
次回も楽しみに足をお運びいただけるように、明るい笑顔
で一歩一歩を大切に進んでまいりたいと思っています。

お越しくださった皆さま、そして、作品を輝かせた出演者
の皆さま、本当にありがとうございました(^^)

2019年5月21日火曜日

読書記録〜アメリカ文学

『カリフォルニア州 ヨコハマ町』毎日新聞社 1978/12 刊
ご紹介頂いた短篇集から、「子供たちよ」「素晴らしい
ドーナツを作る女」「七丁目の哲学者」「ママの怒り」
「テルオ(あるいは、トシオ・モリ)」そして「終点」を
読みました。本の帯には「日系アメリカ人のなかから文学
は生まれなかった、という俗説をみごとに打ち破って、約
三〇年も前に出版されたみずみずしい短篇集が、いま格調
高い訳文を得て、私たちの前に送り届けられた。(中略)
これは、私たちが知らないでいたアメリカ文学である」と
書かれています。by 猿谷要さん。

並行してもう一冊。読もうと思いながらずいぶん先送りに
してきたトルーマン・カポーティの『冷血』をようやく。
読み始めたらあっという間でした。新潮文庫、佐々田雅子
さんの訳です。

懸け離れた印象の二作品だけれど、共通する言葉の重みに
、作家の人生までも見えてくる思いがいたしました。

2019年5月15日水曜日

CD『夢一夜』のご感想から🎵⑴

朗読教室入門クラス2018年10月期に出逢えた素敵な皆さま
から、CD『夢一夜』のご感想を頂戴しました(^^)
 嬉しく拝読いたしました。心よりありがとうございます✨

★「第一夜」を聴き始めてまず深みのある落ち着いた声色
に、心がひきしまる思いになりました。ふたりの場面では
、女性の赤いくちびるが目に浮かぶようでした。
「鼻」…小説を黙読した時には内気でさえない印象だった
内供が、この朗読により、お茶目な人物だと印象が変わり
ました。「雪」は、いさぎよいほど短い詩なのに、余韻が
長く続いて、まるで大作を読んだような感慨深い気持ちに
なりました。
読書(黙読)に比べ朗読は、場面の彩りが豊かにいきいき
感じられると思いました。朗読に出会えてよかったです。
          ☆「朗読に出会えてよかった」とは、本当に嬉しい
          お言葉です。私も朗読に出逢えて、又そのおかげで
          皆さまに出逢えてすごく幸せです(^^)  感謝です!


★日本語の音声って美しいなと感じさせてくれました。
異国の言葉を聴くように、音楽を鑑賞するように、ただ、
ぼんやりと聴くのが心地よいです。また、声がやわらかく
なめらかに響くので、じっくりと、耳を傾けて聴くことも
できます。「第一夜」では、しっとりとした暗めの声色で
幻想的な世界に誘われます。音楽も絶妙で、男と女の様子
が鮮やかにイメージされます。自分で読んだ時にはうまく
頭に描けなかった細部に至るまで伝わってきます。
「鼻」は歯切れの良い明るい語り口で、どこか落語のよう
にも聞こえますが、おかしみがじんわりと伝わるのがいい
感じです。登場人物たちの人間味に、ぐいぐいと引かれて
いき、暖かい気持ちになります。
朗読によって、作品をより深く味わうことができました。
          ☆朗読で、作品をより深く味わっていただけて…、
          朗読してよかったです(^^) 朗読を聴くのは、聴くと
          いう形の読書。声を出して読む読書(=朗読)と、
          (朗読を)聴く読書。読書が豊かになりますね!

CD『夢一夜』のご感想から🎵⑵

朗読教室入門クラス2018年10月期に出逢えた素敵な皆さま
から、CD『夢一夜』のご感想を頂戴しました(^^)
 嬉しく拝読いたしました。心よりありがとうございます✨

★気付いたら、家事の手を止め座り込んで聴いてました。
「第一夜」…前半の女の声は、男が、こんな女がいてねー
と話している声、後半は眼前に女がいる感じがしました。
この女に「百年待っていてください」と言われたら、私も
待っていたい、と思うような魅力的な女でした。赤い日も
印象的でした。音楽とのコラボは相乗効果があってステキ
です。序奏は私のイメージと少し違うものでした。
「鼻」…楽しく聴いたあと、ふと人間心理を考えさせられ
ました。「雪」は、しんしんと降り積む雪の夜の静けさと
厳しい自然の中に、なぜか温かさを感じます。
          ☆聴く集中力、素敵ですね!「第一夜」では鉤括弧
          で括られた女の言葉と、語り手が語る女の言葉の差
          をつけたくて、あのような表現になりました(^^)
          赤い日も見てくださったのですね、嬉しいです。


★「第一夜」…イントロの音楽でイメージを膨らますこと
ができ、不思議な夢の世界へ引き込まれていました。
「鼻」…コミカルな話だとばかり思っていましたが、CD
でじっくり味わうと、人間の心の奥の嫉妬や醜さを新たに
発見させられる作品だと気づかされました。
「雪」…たった二行なのに、雪の景色を思い浮かべること
ができました。
          ☆作品の新たな面を見つけてくださったのですね!
          雪景色も思い浮かべていただけて…イメージの中で
          、ご一緒に作品世界に遊べて幸せです(^^)

CD『夢一夜』のご感想から🎵⑶

朗読教室入門クラス2018年10月期に出逢えた素敵な皆さま
から、CD『夢一夜』のご感想を頂戴しました(^^)
 嬉しく拝読いたしました。心よりありがとうございます✨

★音楽と朗読で作品に引き込まれました。言葉に合った声
や表現に、作品世界を彩る音楽が加わったことによって、
さらに作品を味わうことができた気がしています。
〈聴く読書〉の面白さを感じました。
          ☆まさに朗読は〈聴く読書〉ですね。豊かな感性で
          味わってくださって嬉しいです。どんな状態で聴く
          のか、で感じ方がずいぶん違うのも面白いです(^^)

★「第一夜」…夢に出てきた女は、作者が、心の中で思い
続けてきた女性なのかなと思いながら朗読を聴きました。
最後に、男が百合の花と暁の星を見て、女性と会えた気が
しました。「鼻」は、主人公や周囲の人、世間の人たちの
心情が、よく理解できました。
           ☆言葉が、想像力と創造力を育んでくれますね!
          言葉とじっくり向かい合ってくだって、感謝です(^^)

★気持ちよく聞けた。朗読の奥深さ…すなわち黙読に比べ
て、朗読によりこれほど作品の印象が変わるということに
、震撼とさせられた。
一音一音はっきりと発音されていて、それでいて、感情が
こもり、情景がはっきりと浮かびあがってくる。自然に、
物語に入っていける。
私のような素人は、感情を込めるために意識的にことさら
ゆっくり読んだりする場合があるが、それがなく心地よく
極めて自然に読まれている。その原点は〈身体が楽器〉に
なっているからではなかろうか。
今後、私は、まず〈呼吸〉や〈発音〉をていねいに学び、
少しでも楽器に近づけるべく精進しようと思わされた。
          ☆黙読しているときは、他人も同じような作品受容
          をしていると思いがちですが、朗読を聴いてみると
          さまざまな受容のあり方を発見できますよね(^^)

2019年5月14日火曜日

読書(小説)DAY

読書…黙読ときどき声を出して読む。短編集。一冊の中で
何編かを選びながら、だけれど…ふぅ〜読み疲れ(^^;;

堀江敏幸さん『ゼラニウム』(中公文庫)再読
『その姿の消し方』『雪沼とその周辺』(新潮文庫)
百田尚樹さん『幸福な生活』(祥伝社文庫)
〈小説〉といっても本当にいろいろ、です。
もう一冊。今日、購入の『春夏/掌篇歳時記』(講談社)
瀬戸内寂聴 絲山秋子 伊坂幸太郎 花村萬月 村田沙耶香
津村節子 村田喜代子 滝口悠生 橋本治 長嶋有 高樹のぶ子
保坂和志 (敬称略)錚々たる面々のアンソロジー。
(ちなみに。堀江敏幸さんの作品も入る秋冬版は、今年
の10月下旬刊行予定だそう。楽しみです✨)

2019年5月13日月曜日

観劇〜「毛皮のマリー」・「雪おんな」〜

先週8日県芸大ホールで美輪明宏さんの「毛皮のマリー」
を観劇。国際寺山修司学会の清水先生、G/PITの浅井さん
、祐子さん、美苗さんとご一緒させていただく。美苗さん
のご尽力で良いお席。ありがとうございました。訓子さん
も加わって、オアシスのカフェで楽しいアフタートーク。

昨日12日は瑞穂文化小劇場で石川能理子さんプロデュース
のオペラ「雪おんな」を観劇。台本は山岸千代栄さん。
朗読教室でも取り組んだ八雲の作品です。どのような形の
オペラになるのか、とても楽しみに伺いました。帰り際に
、美しいお着物姿の千代栄さんにもお伝えしたのですが、
八雲がこの作品を通して描きたかったであろう(と思う)
愛を、胸いっぱいに感じることができました。比奈子さん
、ご案内くださってどうもありがとうございました(^^)
一昨年hitomiホールにてとてもお世話になったピアニスト
重左恵里さんが創り出す多彩な音色にも感動しました✨

二つの舞台で、魅力的な見せ方を学ぶことができました。
朗読するとき、声で創る作品世界が豊かにふくらむような
気がします。そうなるように精進します☆

2019年5月9日木曜日

名鉄カルチャー朗読教室 発表会2019のご案内です✨

今年も名鉄カルチャー朗読教室の皆さまが、朗読発表会に
向けて、心を合わせてお励みくださっています。
ご都合宜しければ、ぜひ足をお運びくださいませ(^^)

*日時・5月23日(木曜)午後2時10分開場 2時30分開会
*場所・名古屋都市センター14階 第3・4会議室
(金山駅南口すぐ。旧ボストン美術館・ANAクラウン
    プラザ ホテルグランコート名古屋のあるビルです。
    ビル内ホテル入口手前のエレベーターで14階へ☆)

          *          *          *          *          *          *

まず全員で山下明生 作『はまべのいす』をリレー読み。
4月から名鉄カルチャーの教室に通ってくださっている
朝子さんと直子さんもご一緒に朗読します(^^)

吉野弘さんの詩『I was born』は、悦子さんがしっかりと
時間をかけて、語り手である「僕」を創り上げました。

茂子さんは、佐藤愛子さんが見えてくるような朗読で、
『九十歳。何がめでたい』の「おしまいの言葉」を🎵

あまんきみこさんが、幼い日の花摘みの思い出を綴った
『花を摘む』。優しい表情と柔らかな声で朗読するのは
、早智子さんと佳代さんです。

寺田寅彦 作『団栗』は、読めば読むほどに魅力を感じる
、小説のような随筆のような作品です。語り手の「余」
の奥さまが発病した12月26日から、翌年早春までの様子
が語られた部分をるみ子さんが朗読します。2月の十何日
〈妻が団栗を拾うシーン〉が生まれる日の、出掛ける前
から、団栗シーンに至るまでを語る部分は、功子さんの
朗読です。〈妻が団栗を拾うシーン〉と、そのシーンを
「余」に思い出させた〈愛娘が団栗を拾うシーン〉は、
早智子さんの朗読でご一緒ください。

発表会のラストに朗読する明美さんは、来月、東京方面
にお引越しをされます。斉藤隆介さんの作品『花咲き山』
の朗読は、お越しくださる皆さまへの素敵なプレゼントに
なることでしょう(^^)

2019年5月8日水曜日

「朗読者」と「語り手」の違い

レッスンでは、くどいくらいに「朗読者」と「語り手」の
違いについてお話ししています。最初はキョトンとして、
「はぁ?朗読する人が、語り手でしょう?」というお顔を
されていた方も、そうではないと納得してくださって…。
しっかりと時間をかけてお話ししたことを、大切な皆さま
が、じっくりと身につけていってくださいます。
なんて幸せなことでしょう。心より有難うございます(^^)

2019年5月4日土曜日

朗読でいつの間にか学んでいる6つのこと

月刊誌〈ミセス〉5月号に、『初めてのお茶会・番外編』
「茶道から学べる5つのこと」(監修は裏千家茶道教授の
北見宗幸さん)という記事を見つけました✨
1 美しい所作 、2 年中行事を知る 、3 相手を思う気持ち、
4 物を大切に扱う、5 人とのつながり、の5つだそうです。
朗読にも重なるところがたくさんあると感じましたので
、以下のようにアレンジさせていただきました(^^)

1、美しい姿勢…横隔膜の上がり下がりを意識することで
      、姿勢は自然と美しくなりますね。  相手に心地良く
      届く声は、 美しい姿勢から生まれます。言い換えると
      、美しい姿勢が、心地よく届く声を創ってくれます。

2、美しい立ち居振る舞い…腹式発声は、知らないうちに
      インナーマッスルの腹横筋を鍛えてくれます。体幹の
      筋肉がしっかりしていると、身体の使い方に、余裕が
      生まれます。立ち居振る舞いが美しく見えますね。

3、美しい所作… 一つ一つの言葉とていねいに向き合い、
      一音にもこだわる稽古を重ねると、さまざまなことで
      細部にまで注意を払えるようになります。たとえば、
      身体を動かす際の細部へのこだわりは、美しい所作と
      なって現れますね。

4、季節感…朗読教室では、季節に合った文学テクストを
      選びます。行事や風物、その季節にふさわしい言葉が
      あふれています。豊かな言葉と出会う日々は、季節を
      愛でる瑞々しい感性を育ててくれます。
 
5、相手を思う気持ち…朗読で重要なことは、文学作品と
      いうテクストに敬意を持つこと。朗読会では、ご一緒
      に文学作品を味わってくださる聴き手の皆さまに敬意
      を払うこと。朗読実践を通して、相手の心情や状況を
      繊細に思いやる気持ちが育まれます。

6、人とのつながり…朗読教室では、年齢や性別を超えて
      素敵な方たちと知り合うことができます。朗読を聴く
      ことと、聴いてもらうことを通して、深い相互理解が
      生まれます。朗読会では、一期一会の新しい出会いが
      あります。人間関係を広げる良い機会となりますね。

令和が始まりました✨新しい時代も、朗読道でひたすら
精進を重ねてまいります。令和という時代も、自由に朗読
を楽しめる平和な時代でありますように☆彡