2018年7月18日水曜日

CD『夢一夜』のご感想から(^^)①

この4月から朗読教室に通ってくださっている素敵な朗読
マダムの皆さまが、CD『夢一夜』(音楽は谷川賢作さんと
続木力さん)を聴いたご感想を寄せてくださいました。
その中から少しご紹介させていただきます。朗読は朗読者
と聴き手とで創り上げるもの。朗読を完成させてくれるの
は聴き手の皆さまだとあらためて感じています(*^^*)


「一人で活字を追いながら作品の世界を見つけていく黙読
とは違って、朗読は、それぞれの解釈を持っている朗読者
と聴き手とが、同時に作品を共有し、お互いに影響される
ことになります。朗読者が、声・テンポ・間etc多くの表現
をもって訴えるものが、聴き手が一人では気づけなかった
解釈の世界へと導いてくれているようです。朗読の世界を
端っこからちょっと覗いてみた段階ですが、きっとこの奥
は、とても広く深いのだなと想像します。現在のところは
聴き手オンリーですが、聴き手は、朗読者に対して、何を
どのように伝えているのだろうかと、ふと思いました。
          (中略)
「第一夜」
男の言葉が淡々と 朴訥と 無表情の声質で語られていて、
その男は、そこにいる男である  という以外に何もない
男で、その周辺の景色と共に墨色で朗読されているよう
です。それが、この夢物語を なんとなく素直に受け入れ
てしまう素地を作っているようにも思われます。そこへ
男によって語られていた女が声を出します。その声から
この女は  こんなにも美しくてはかない人だったのだと
はたと気づかされ、意志の強い性格を持った人なのだと
感じさせられました。真珠貝  月光  苔  星のかけら  唐紅
の太陽  百合などが、墨色の世界に女の色を置いていく
ようで、そこはかとない妖艶な世界を見るようでした。
「鼻」
僧の心情が、立派な人っぽくない口調で朗読されていて
、僧といえども、悩みは俗人と同じなのだということが
よくわかり、作品を面白くしていると思いました。弟子
の足のあかぎれを見ながら痛うはないと答える場面に、
僧の内心の期待と喜びと、弟子に対する威厳・プライド
などが入り混じった気持ちが、目に浮かぶように面白く
感じられました。
「雪」
大好きな詩です。この朗読と音楽を聴いて、太郎と次郎
は普段からあたたかく灯のともった仲の良いにぎやかな
家族に囲まれていることを想像しました。静かな詩の裏
に、色と音が隠れていたのだなと……」


聴き手は、朗読者に対して、何をどのように伝えている
のだろう……是非またお話したいと思います☆
墨色の世界に女の色を置いていく……綺麗な表現!

2 件のコメント:

  1. このCDはどのようにして入手できますでしょうか。

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  2. コメント発見!ありがとうございます(^^)
    メールでお届け先お知らせくだい。郵送させていただきます♬

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