2018年7月18日水曜日

CD『夢一夜』のご感想から(^^)②

「全話にわたって先生の声のトーンでこんなにもたくさん
の登場人物が表現できるものなんだと感動しました。→


朗読は、いわゆる〈作り声〉を嫌いますから、登場人物の
身体と心情をていねいに作ることだけ心がけています。
たくさんの登場人物の表現として聴いてくださったのは、
聴いてイメージする聴き手のお力だと思っています(^^)


→「第一夜」では巻きつくように植物が伸びてくる様子が
目に浮かぶようでした。「鼻」では秋のひきしまる空気の
朝に 自分もそこに立っているかのように思われました。
「雪」では音楽によって まだ詩の続きがあるのではないか
と錯覚し 朗読ではない音楽の持つ不思議を感じました」


同じCDでも聴いてくださる方によって生まれるイメージ
はさまざま。感性豊かにお聴きいただいて嬉しいです(^^)
続いてもうお一方……


「初め「第一夜」を聴いたのは、夜眠る前の時間でした。
怖い世界へ連れて行かれるようで、先生の声が、教室での
声とは別人のように感じました。その日は疲れていて正直
その世界に入って最後まで聴くことはできませんでした。
別の日、違う時間にあらためて聴くと、最初聴いた時とは
違う気持ちになりました。(中略)女の白い頬、唇、色は
どんな色かな?百年待つって……聴くときの自分の気持ち
、状態によっても、ずいぶん受け取り方が変わります。
芥川の「鼻」は、文学史で読み飛ばしたくらいでした。
禅智内供の自尊心を保つための、悪戦苦闘⁈先生の明るい
少しコミカルなお声で、こんな話だったんだと楽しく聴く
ことができました。三好達治の「雪」は、あら、こんなに
短いんだ。でもその分!太郎と次郎は兄弟かな?別の家で
眠っているのかな?それとも、お父さんが留守で、深い雪
の中、二人の子どもの寝顔を見ながら夫の無事を祈る母が
いるのかしら……いろいろ想像してしまいました。CDを
聴いて、文字の中だけとは違う、いろいろな世界に連れて
行って貰った気がします。まだ私にとって始まったばかり
の朗読教室ですが、仕事をしていた時には味わえなかった
ピュアな時間に巡りあえた気がしています」


投げ出さずに聴いてくださいました。本当にありがとう
ございます!優れた文学作品は、知性と感性を刺激して
想像する力を育ててくれますね。その一助となるような
朗読を目指して頑張っていきたいと思います(*^^*)

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