2018年2月26日月曜日

朗読のためのボイストレーニング★

心と身体と声は繋がっています。切り離して考えることは
できません。声を出すときには、心と身体の余分な緊張を
取り去ることから始めましょう♬上手にリラックスできる
と、硬くこわばった声ではなくて伸びやかな声が、気持ち
よく出てきます。聴きたいと思ってもらえる声です(^^)
呼吸はとても大切。リラックスした心と身体で、腹式呼吸
を繰り返していると、良いエネルギーが身体に満ちてくる
のを感じます。プ ラスのエネルギーを声にのせて、聴き手
に届けられると素敵ですね☆彡

2018年2月23日金曜日

「読み聞かせ」って?☆

「朗読と読み聞かせとの違いは?とご質問があったなら、
どう説明しましょうか…」先日、朗読講師としてデヴュー
してくださった(^^)朗読マダムからご相談がありました。

朗読するとは、文字(活字)にふさわしい音を与えていく
こと。読み聞かせはもちろん朗読ですし、ニュース原稿を
読み上げるアナウンスだって朗読です。落語や講談だって
上演台本の朗読といえるかもしれません。ニュース原稿は
アナウンサーが、上演台本は落語家や講談師が語ることを
前提に書かれていますから、(ニュース原稿や上演台本の
中にいる)語り手は、朗読者であるアナウンサーや落語家
・講談師とイコールになりますね。だから彼らが原稿を手
にしていなくても違和感がありません。
一方、文学作品はたいてい、朗読されて聴き手に届くこと
を前提に書かれてはいません。(作品の中にいる)語り手
は、朗読者と一致しないのです。だからこそ、文学作品の
朗読ならではの豊かな世界が広がります。
ただし、読者に小さい子どもを想定している絵本などは、
朗読されて音声言語として子どもに届くことは想定内だと
感じます。朗読者が語り手になることを作品が推奨して、
〈朗読者本人が聴き手に語りかける〉という行為がそこに
生まれます。これが私の思う「読み聞かせ」です(^^)

「読み聞かせ」より「読み語り」という方がしっくりくる
というお声が、朗読マダム&朗読ムッシュから聞こえてき
ました。「読み聞かせ」なのか「読み語り」なのか…どの
ように呼ぶかで、朗読者と聴き手との関係性が変わるよう
に感じます。言葉って面白いですね。

2018年2月20日火曜日

NHKカルチャー「雨ニモマケズ」⑵

NHKカルチャー講座、群読にチャレンジ「雨ニモマケズ」
が、残すところ1回となりました。全3回なので、本当に
あっという間です。短い時間ですが、その中で、
☆伸びやかに声を出すことの気持ち良さ
☆朗読を介在させて優れた作品と仲良くなる楽しさ
☆心と身体、声を合わせて作品世界を創り上げる喜び
をお伝えできたら…と願っています☆彡
次回は3月20日ですね!ご発表を楽しみにしています(^^)

2018年2月19日月曜日

習慣化する(^^)★

「小さな習慣」という本を楽しく拝読しました。
朗読のためにも、健康のためにも、正しい姿勢や腹式呼吸
を習慣化できると素敵ですね。習慣となった行動はさらに
強化され進化して、大きなチカラになってくれます♬
良い習慣にチェンジしようとする前頭前野に対して、大脳
基底核は、これまで通りの方ががいい と考えます。大きな
変化には抵抗を示すのです。でも 小さな穏やかな変化なら
受け入れてくれます。変化を急がず時間をかけて少しずつ
馴染ませていけば大丈夫。意志のチカラ を使って行動して
みましょう。まずは意志。そして行動。(モチベーション
は後からついてきます)行動を継続しましょう。継続は、
人生最強のツール!行動は継続により習慣に成長します!
大脳基底核が油断するくらいのささやかな行動、例えば…
就寝時や起床時に腹式呼吸を10回するとか、1日1度の
滑舌トレーニングとか、「する」と決めて(意志です)、
行動して、継続して、習慣にしたいですね(^^)

2018年2月14日水曜日

朗読で生まれる至福のとき☆

いい小説を読むと、心が喜んでいるのを感じます。
その小説を、いい朗読で聴くと…これはもう至福……心も
身体も、37兆個ある細胞のひとつひとつが、喜びで満た
されて、身体の内側から湧き上がる感動体験です(^^♪

いい朗読からは、「私の表現はこうなの」という自己主張
も、「私の朗読、上手でしょ」という奢りも、聴こえては
きません。朗読者は、淡い存在へと薄れ、小説の中にいる
語り手が見えてきます。表情が見えてくるのです。そして
語り手の描く情景が目の前に広がります。温度や、湿度や
風といった空気の動きも感じます。登場人物たちの身振り
や心情も、身体のどこか深いところにまで響いてきます。
いい朗読は、聴き手の想像力と創造力を上手に誘ってくれ
ます。だから結果として、聴き手は、朗読者との共同作業
で作品世界を創り上げていけるのですね。

もちろん、朗読者だけでなく、聴き手の力量も問われるの
でしょう。「感じながら聴こう」と素直な受容を重ねて、
聴くチカラ✨UPさせていきたいと思います(^^)

2018年2月13日火曜日

ていねいに。。。

文学作品とじっくり向き合う時間や、文学作品をていねい
に素直に受容する習慣が、相手を尊重しながら自分も大事
にするコミュニケーションや、毎日のていねいな暮らしに
繋がっていくと素敵だな…と思います。
お手本にしたい美しい佇まいの朗読マダム朗読ムッシュが
たくさんいてくださいます。有難いことです(*^^*)

2018年2月10日土曜日

語り手の表情は⁈☆

あなたが〈語り手〉ではないのですから、あなたがどの
ように思うか、どのように感じるか、で留まるわけには
いきません。作者の意図 を探って、語り手の語りぶりを
イメージしましょう。語り手の立ち位置(登場人物との
距離)によって、同じ情景であっても、ふさわしい音は
変わってくるのですね、ほんと奥が深いっ!
朗読教室では、発表会に向けた稽古が始まっています。
朗読マダム&朗読ムッシュの皆さまの 真摯なお取り組み
は、読みの深化に繋がります。獲得した豊かな読みを、
声の表情に反映させていきましょう。きっと素敵な発表
会になりますね。ワクワクします(^^)

2018年2月8日木曜日

朗読は楽しい(^^)☆

〈朗読する〉とは、文字となって存在している言葉に、
ふさわしい音を与えていくこと。文字を機械的に音声化
する音読とは、区別してもよいかもしれませんね。

さて、ニュース原稿を朗読するとき、ふさわしい音とは
どのような音でしょう。NHK定時のニュースを担当する
アナウンサーの方はお手本です。わかりやすく伝達する
ための音声表現とはどのようなものかが学べます(^^)

文学作品の朗読では、言葉にふさわしい音を与えて作品
を輝かせることを目指します。ニュース原稿を朗読する
ときのように音質を一定に保ち、間や緩急・音の高低で
表現していくだけではありません。文学作品の豊かさに
寄り添うのですから、どこまでも豊かな世界です。文学
作品の朗読には、想像と創造の喜びも!あるのです✨

文学作品を輝かせる✨☆

朗読者は、〈文学作品を輝かせること〉に心を尽くせると
素敵ですね。どの言葉、どの文章に、どう光を当てるのか
、センスが問われるところです。
朗読教室は、このセンスを育む場なのだと思います(^^)
的確に光を当てて、作品を輝かせることができたならば、
作品の魅力に照らさせて、朗読者も輝きます✨
朗読は、単なる読み上げ行為を超えて、作品批評の一面も
持っています。朗読という表現ジャンルが、ますます充実
していきますように☆彡

2018年2月5日月曜日

成長、成熟の喜び。。。

「この作品の朗読を始めた当初は、ふさわしい声を出そう
とすると息が苦しかったのに、1年練習して、いまは楽に
出せるようになりました」「この作品に出会ったときには
、あまり良さがわからなかったけれど、いまは魅力がよく
わかります!」等、今日も朗読マダムの皆さまが、素敵な
笑顔でお話しくださいました。朗読では、優れた作品が、
朗読者の身体も心も育ててくれるのですね(^^)

2018年2月3日土曜日

朗読会って?☆

落語会の主役は落語家。ではワイン会の主役は?朗読会の
主役は朗読者?それとも、朗読する作品なのでしょうか?
朗読する文学作品と朗読者、そして聴き手も主役になれる
ような朗読会が創れたら素敵ですね(^^)

「この言葉を変えたほうが観客に受けるだろうから」とか
「 時間がないから、この文章は削って適当につなげて…」
とか、朗読する側の都合で、勝手に作品の言葉を変更して
発表するとき、朗読は語り芸の一つになります。この場合
、朗読会の主役はもちろん朗読者です。
ずいぶん前になりますが、森鴎外の「高瀬舟」を朗読する
という方がいらしたので、楽しみに出かけましたら……
「時間の都合で」とおっしゃって、継接ぎの高瀬舟を朗読
なさいました。「作品の一部を」ならまだしも、森鴎外の
作品ではなくなったものを、「高瀬舟」の朗読だと差し出
され、たいそう悲しくなりホールを出た覚えがあります。
「高瀬舟」もどきは「高瀬舟」ではありません。他にも、
「私が朗読するんだからどう読もうと私の勝手でしょ」と
いう声が、朗読の向こうから聴こえてくるような自分本意
の朗読を聴かされるとき、悲しくなります。上手下手では
なくて、作品への敬意の有無なのだと思います。

文学作品は本来、朗読のための台本として書かれたわけで
はないのです。〈歌われることで聴き手に届く〉のを前提
に創作された歌詞や、〈俳優の演技とともに観客に届く〉
ように創作された脚本や、〈演奏されて聴衆に届く〉のが
自然な楽譜とは性格を異にするもの。〈朗読されて聴き手
に届く〉ことを前提に創作されてはいない作品を朗読する
のですから、作品に敬意を払って払いすぎるということは
決してありません。感謝の気持ちを忘れずに、作品が輝く
ような朗読を目指し精進してまいります(^o^)/