2017年9月30日土曜日

『文学賞味会2017』ご参加ありがとうございましたm(__)m

素敵な皆さまがたくさんご参加下さいました!!
お一人お一人の皆さまに心よりお礼申し上げます。
ゲストの皆さま、お手伝い下さった皆さまに多大な
お力添えを頂いて開催することができました(*^^*)
感謝の気持ちで胸がいっぱいです。

文豪の残してくれた名作は、私たちの共有財産☆
じっくり味わい、その価値を知ることは、有意義な
ことだと考えています。『文学賞味会』に向けて、
「刺青」を読んできて下さった皆さま。他者の朗読
という異物を持ち帰り、あらためて読み返して下さる
皆さま。素敵なお取り組みに感謝感激です🎶

「刺青」の凄さは、語り手の言葉のチカラを見せつけ
たことです。語らずして想像させる。語り倒すことで
自分の見せたいものを見せていく。《ものがたり》で
はない《小説》の凄さです。それを、少しでもお伝え
できたなら、とても幸せです☆

音楽と朗読で創り上げる一期一会の時空間、お楽しみ
頂けましたでしょうか?
ご一緒下さって本当にありがとうございましたm(__)m

2017年9月28日木曜日

『文学賞味会2017』いよいよ明日です(^^)

明日9月29日金曜日は5Rホールで文学賞味会♫
どうぞお気をつけていらしてくださいませ。
お会いできるの楽しみにしております(*^^*)
楽しいひと時をお過ごし頂けますように☆彡

2017年9月24日日曜日

『文学賞味会2017』谷崎潤一郎「刺青」❷女の背は燦爛とした。

「刺青」の主な登場人物は、腕ききの若い刺青師・清吉
と、年頃十六か七の美しい娘。二人の出会いは特徴的で、
清吉が見初めるのは、なんと娘の足です。駕籠のすだれの
かげからこぼれる真っ白な女の素足を見て、彼は恋に落ち
ます。そしてその憧れごこちが、十月十日ほど時を経て、
激しき恋に育った頃に、娘と邂逅するのです。

娘の足について饒舌だった語り手ですが、娘の登場後は、
彼女の身体についてほとんど語りません
「物凄く整っ」た顔を持った娘は、瞳を輝かせたり、唇を
わななかせたりはするけれど、いったいどんな身体をして
いるのか…語らずに隠すことで、読者の欲望を掻き立て、
さらなる欲望を引き寄せているのでしょうか。
ラストに、ただ、「女の背は燦爛とした。」とだけ………
29日に5Rホールで女の背中が輝きますように☆

2017年9月23日土曜日

『文学賞味会2017』谷崎潤一郎「刺青」❶

美しさは〈人〉を〈人〉でないものにする力であり、
なによりもこの力を歓待する場所が〈芸術〉である。
というのが、谷崎潤一郎の生涯を貫く信念だったと
言われます。
谷崎と、「刺青」に登場する若い刺青師・清吉の姿と
が重なります。美しい女を創り出すのは芸術であり、
芸術の場であるから、麻酔で娘を眠らせても、勝手に
刺青をしても、それは歓待されることである………
この作品では、女郎蜘蛛を娘の背に彫りこむシーンは
全体の1割ほどにすぎません。語り手は、清吉の行為
を正当化するために、残りの紙面ほとんどを費やして
語ります。しぶといまでに語り倒した結果どうなるか。
果たして清吉が加害者なのか…朦朧としてくるのです。

2017年9月22日金曜日

『文学賞味会2017』お稽古🎵

昨日は、来る29日開催『文学賞味会2017』の稽古でした。
今回も音楽家の宗川諭理夫さんが、作品の世界をそれは
豊かに描いてくださっています。オリジナルのテーマ曲を
聴いていると、ゆったりとした時の流れの中に、芸術の
煌めきがふっと浮かびます。とても魅力的です。
朗読の最初と最後に〔本〕の表紙と裏表紙のイメージで、
音楽で朗読を装丁して頂きます。そして、効果的な挿絵の
ように数カ所、音を入れて頂きます。言葉に集中している
左脳が音楽のおかげで緩んで、右脳とのバランスがとれ、
また言葉に集中して聴いて頂けるとと思います。
5Rホールに「刺青」が香り立つように朗読がんばります!
ライブならではのトキメキ✨をご一緒ください(^^)

2017年9月19日火曜日

なぜこの作品なのか…

朗読マダム&ムッシュの皆さまが、「これを朗読したい」
と作品をお持ちくだったときには、なぜこの作品なのかを
お話して頂きます。作品を輝かせたい☆という強い思いが
あれば、作品を魅せるための創意工夫が生まれます🎵
さほど作品に魅力を感じていないならば、発表ではなく、
練習に留めておかれると宜しいでのしょう。もちろん、
お稽古を重ねるにつれて、どんどん作品に魅了されていく
ことも多々あります。しっかりじっくり付き合うから良さ
がわかるって、作品も人も同じですね(^^)

2017年9月15日金曜日

『文学賞味会2017』近づいて参りました(^^)

秋めいてきて…いよいよ読書の秋✨到来ですね🎶
いつもの読書のみならず、聴くというかたちでも読書
を楽しんで頂きたく、来る29日金曜日に5Rホールにて
『文学賞味会2017』を開催いたします!!

一昨年の秋と昨年の秋は、ひまわりホールの主催公演
『朗読桜通り亭』で朗読させて頂きましたので、今年
は、3年ぶりの『文学賞味会』です♫
夜の部は、まだお席がございますので、どうぞご参加
くださいませ☆素晴らしいゲストの方々をお招きして
おります。端唄・華房流お家元の華房小真様の艶やか
な女っぷりのお唄、とても楽しみです(^^)
清水良典先生がお話くださる谷崎✨もワクワクです!


『文学賞味会2017〜聴くという読書のかたち〜』
詳細は、5RホールHP公演カレンダー9月29日夜の部を
ご覧ください☆

2017年9月14日木曜日

語り手を発見する🎵

詩や歌詞の、活字の向こうにいる語り手を想像します。
語り手を探しながら読んでいると、語り手が見えてくる
言葉が見つかります。そして、語り手のシルエットが、
ぼんやり浮かんでくるのです。
いくつもの言葉の情報によって、語り手は次第に次第に
はっきりしてきます。

二つの歌詞を取り上げて、朗読マダム&朗読ムッシュの
皆さまに語り手をイメージして頂きました。
語り手は男だという方、女だという方、若いという方、
ある程度は歳を重ねているという方…同じ言葉なのに、
人によって受け止め方がずいぶん違います。
あゝ人間は面白い!!楽しい!!豊かです!!
きっと、朗読マダム&ムッシュの皆さまがイメージした
語り手は、どれも有り得るのだと思います。その中で、
「よりふさわしい」と、皆が納得できる語り手を見つけ
られたら素敵だなと思っています(^^)

2017年9月11日月曜日

自己化しない☆

優れた文学作品には、固まった価値観を揺さぶる力が
あります。揺さぶられることで、自分について、他者
について、生きることついて…色々考えます。大人に、
柔らかな脱皮を促してくれるのが文学なのですね。

文学作品の力を台無しにしてしまう読み方は、自分の
読みたいよう読むこと。自分では気がつかないうちに、
作品を自己化してしまうのはとても残念です。
読書に「朗読」を介在させることで、自己化した読み
に気づけるようになり、文学受容のあり方が変わります。
これは、朗読が果たせる大きな役割だと思います(^^)

2017年9月10日日曜日

日曜朗読サロンの9月

お仕事が超お忙しくて、ご欠席が続いた朗読マダム。
久々に朗読を聴かせて頂きました。
一音一音美しく安定した音が聴こえてきます🎵
発声練習が習慣となったご様子。楽器としての身体を
きちんと整えていらして、お見事です!

日曜朗読サロン、とても素敵なメンバーが揃いました。
12月10日の発表会に向けて皆で頑張ります(^^)

2017年9月8日金曜日

良い朗読を聴かせて頂くのが大好きです!

目で読んだときよりも、全身で文学作品を味わうことが
できるから、良い朗読を聴かせて頂くのが大好きです✨
良い朗読には、作品に対する敬意と、深く優れた理解が
あります。そのような朗読に出逢えたとき、とても幸せ
な気持ちになるのです(^^)

2017年9月6日水曜日

詩が輝きますね🎵

作品の魅力は、どう表現すれば届けられるのか…
イメージする出したい音は、どうすれば出せるのか…
録音してみる。それを聴く。を何度も何度も繰り返し
創意工夫を重ねて生まれた音は、クラス発表だけでは
もったいないくらい素敵な音と表現でした(^^)
朗読マダム&朗読ムッシュの皆さまの頑張りぶりに
良き刺激を頂戴します。ありがたいことです🎵

2017年9月4日月曜日

思い入れはたっぷりです(^^)

「小説の朗読をする際に、思い入れたっぷりに台詞
のところを読まないでほしい」と、おっしゃる方が
いますが、その物言いは誤解を生むかもしれません。
「思い入れたっぷりのように聴こえる下手な朗読は
聴きたくない」ということですよね。
思い入れなど少しもないのに、表面的には思い入れ
たっぷりのように聴こえる朗読も多いです(ーー;)

思い入れたっぷりに読んではいけない、わけでは
ありません。思い入れたっぷりでないならば朗読
しようとは思いません。思い入れはたっぷりのまま、
表現を的確にすればよいのです。
思い入れたっぷりに読むのが良くないのではなく、
表現が的確でないのが良くないのです。聴き手に、
気持ち悪いと思われる表現だから良くないのです。
作品が台無しだと思われる表現が良くないのです。

大切なのは、自分の耳を鍛えることです。良い朗読
をしっかり聴いて、何が良くて何が良くないかを聴き
分けられる聴くチカラを育むことです。そして自分の
朗読を、客観的に聴けるようになるといいですね(^^)

2017年9月1日金曜日

発表の場を持つこと(^^)

恥ずかしいかもしれないけれど、勇気が必要かもしれない
けれど、面倒かもしれないけれど…それでも発表の場は、
とても大事だし、必要だと思っています。自分を晒すから
気づけることも多いし、だからこそ成長できます。ね(^^)

朗読マダム&朗読ムッシュの皆さまは、発表の場を上手に
利用してくださいます。大きな発表会はもちろんのこと、
今回のグループ発表でも、グッと力がつきました!!
今日の発表では、聴き手を囲むという斬新な立ち位置も
楽しかったです🎵
水曜クラスの皆さまもきっと感動を下さると思います。
来週水曜日のご発表、今からワクワクしております(o^^o)