先日、上演台本を朗読する機会に恵まれました。私が語り手となって、聞いてくださっている皆さまに、声で物語をお届けしました。少女の一人称で語られるお話でしたので、なんと、少女を追体験した次第です(^^;
もちろん小説を朗読する際にも、〈語り手〉や登場人物が少女ならば、私は少女を追体験いたします。が、小説の朗読で大切なのは、追体験すること自体です。小説の朗読を聴く聴き手も、朗読者の〈語り手〉理解のありようを味わいます。
上演台本の朗読は、語り芸の一つです。語り芸を聴くとき、聴き手は音声そのものを聴いて楽しみますが、文学作品の朗読を聴くとき、聴き手は音声を手がかりにして朗読者と体験を共にします。自分自身の作品世界の体験をより豊かなものにするために。
上演台本と小説の違いをふまえて、それぞれの朗読を愉しめるようになると素敵ですね(^^♪
0 件のコメント:
コメントを投稿