秋から森絵都さんの『こりす物語』を大切に読み進めています。今日は【5】に取り組みました。
黙読が一人で取り組む読書なのに対して、朗読は皆で取り組む読書。今日も朗読(朗読をする+朗読を聴く)を通してたくさんの発見があり、〈語り手〉理解が深まりました(^^♪
本当になんて豊かな体験をプレゼントしてくださるんでしょう!皆さんが見せてくれる〈作品世界〉が、私の見ている〈作品世界〉を格段に、膨らませ、厚みを与えてくれます!例えば…
(6)「あまりに、」という最小単位の語りがあることで、読者の、贈呈式の会場を眺める時間が長くなるのですね!だからこそ、はなやかすぎる具体的な景色…会場の着飾った人たちも、ゴージャスなステージも、光も音も、あふれるように目に浮かびました。
(9)「でも、そんなことをこたえたら、「やっぱり、りすはりすだな」と、がっかりされそうです。」「でも」の次の読点をなぜ〈語り手〉は必要だと考えたのか疑問でしたが、朗読を聴かせてもらって納得がいきました。期待している地点から、がっかりしてしまう地点まで、階段を一段ずつ降りていくような心持ちの動きを促されるのです。きっとこれ正解の一つです。
理解が体験を可能にし、体験が理解を深化させるのだと、身体の深いところに刻むことができました。『こりす物語』、いよいよ次回は【6】ですね。ご一緒に〈作品世界〉を旅できて幸せです。心よりありがとうございます(^^)
森絵都さんの『こりす物語』記事:10月9日29日30日
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