2022年12月30日金曜日

今年もありがとうございました!

 今年も、皆さまとご一緒に朗読の道を歩くことができて、心弾むうれしい1年でした♬
皆さま、本当にありがとうございました(^^)

「朗読って朗読者の音声表現ですか?」

という問いに対して、何を朗読するのかという前提を無視しないようにと言い続けた1年だったように思います。

音声で聴き手に届く文字列…例えば朗読劇(一人でも複数名でも)の台本やアナウンス原稿を朗読するならば、朗読は、朗読者の音声表現です。

でも、小説は文字で読者に届くもの。音声で届く類いのものではありません。小説の朗読は、〈語り手〉を理解した読者が〈語り手〉を追体験する行為です。小説の朗読では、朗読者は自分の靴を脱いで〈語り手〉の靴を履きます。その意味で、朗読者が自分の靴を履いて行う音声表現とは真逆かもしれません。

小説を豊かに味わう進化系朗読を、皆さまとご一緒したいと願っています。新しい年も一歩一歩前に進んでいきます!皆さま、どうぞよろしくお願いいたします(^^♪

2022年12月23日金曜日

森絵都さんの『こりす物語』【5】(1)〜(13)(『あしたのことば』より)

 秋から森絵都さんの『こりす物語』を大切に読み進めています。今日は【5】に取り組みました。

黙読が一人で取り組む読書なのに対して、朗読は皆で取り組む読書。今日も朗読(朗読をする+朗読を聴く)を通してたくさんの発見があり、〈語り手〉理解が深まりました(^^♪

本当になんて豊かな体験をプレゼントしてくださるんでしょう!皆さんが見せてくれる〈作品世界〉が、私の見ている〈作品世界〉を格段に、膨らませ、厚みを与えてくれます!例えば…

(6)「あまりに、」という最小単位の語りがあることで、読者の、贈呈式の会場を眺める時間が長くなるのですね!だからこそ、はなやかすぎる具体的な景色…会場の着飾った人たちも、ゴージャスなステージも、光も音も、あふれるように目に浮かびました。

(9)「でも、そんなことをこたえたら、「やっぱり、りすはりすだな」と、がっかりされそうです。」「でも」の次の読点をなぜ〈語り手〉は必要だと考えたのか疑問でしたが、朗読を聴かせてもらって納得がいきました。期待している地点から、がっかりしてしまう地点まで、階段を一段ずつ降りていくような心持ちの動きを促されるのです。きっとこれ正解の一つです。

理解が体験を可能にし、体験が理解を深化させるのだと、身体の深いところに刻むことができました。『こりす物語』、いよいよ次回は【6】ですね。ご一緒に〈作品世界〉を旅できて幸せです。心よりありがとうございます(^^)

森絵都さんの『こりす物語』記事:10月9日29日30日

2022年12月20日火曜日

上演台本の朗読 vs 小説の朗読

 先日、上演台本を朗読する機会に恵まれました。私が語り手となって、聞いてくださっている皆さまに、声で物語をお届けしました。少女の一人称で語られるお話でしたので、なんと、少女を追体験した次第です(^^;

もちろん小説を朗読する際にも、〈語り手〉や登場人物が少女ならば、私は少女を追体験いたします。が、小説の朗読で大切なのは、追体験すること自体です。小説の朗読を聴く聴き手も、朗読者の〈語り手〉理解のありようを味わいます。

上演台本の朗読は、語り芸の一つです。語り芸を聴くとき、聴き手は音声そのものを聴いて楽しみますが、文学作品の朗読を聴くとき、聴き手は音声を手がかりにして朗読者と体験を共にします。自分自身の作品世界の体験をより豊かなものにするために。

上演台本と小説の違いをふまえて、それぞれの朗読を愉しめるようになると素敵ですね(^^♪

2022年12月17日土曜日

ありがとうございました(^^)

今日は、銅版画家の長野順子さんと音楽家の大竹広治さんとのコラボステージ『理想夢』公演✨でした♫

お越しくださった皆さま、応援してくださった皆さま、心よりありがとうございました(^^)

うれしい出逢いの中で、幸せな時間が生まれて、感謝の気持ちで胸がいっぱいです!

長野順子さんの個展ー樹木幻想綺譚ーは、19日(月)まで開催されています。千種の5/Rホールで素晴らしい作品とぜひ出逢ってくださいませ(^^♪

2022年12月11日日曜日

『理想夢』公演 2022年12月17日✨今週の土曜日❗️

急な ご案内でごめんなさい🙏

今週土曜日14時〜15時、千種の5/Rホールにて、銅版画家・長野順子さん、音楽家・大竹広治さん、朗読家・石田麻利子のコラボステージがあります(^^)

物語を朗読しますが、物語は、大竹さんの原作を、私が朗読台本化したものです。

楽しんでいただけるように張り切っています!ぜひ、5/Rホールにお電話またはメールでご予約くださいませ。お待ちしております(^^♪

[5/Rホール ☎︎(11時〜19時・水曜休み)052 78 44 888 ]