前回のブログで、『おきなぐさ』の予習をお願いしました。『おきなぐさ』もですが、小説を読むときには、それぞれのシーンを、その場へ行って体験するつもりで読むと楽しいと思います✨
あらすじがわかればOKという読み方では、作品の楽しさ・面白さをじゅうぶんに味わえなくて…もったいないです(^^)
さて、『おきなぐさ』という作品を大きく分けると5つ。
①読者を、日常からあちらの世界に連れて行く導入部分
②花も蟻も山男もみんなうずのしゅげが好きだとわかる部分
③うずのしゅげの花の(夢のように静かに語る)会話を、語り手が聴いている部分
④2か月後、うずのしゅげの銀毛の房がばらばらになって飛んでいくのを、語り手が見ている部分
⑤語り手が、自分の考えたことを語る部分
①〜⑤のそれぞれに、印象的なシーンがたくさんありますよね(^^♪
例えば②だと…語り手が蟻と会話するシーン。語り手はしゃがみ込んで、蟻に顔を近づけているのでしょう。その表情はあたたかですね。蟻が頭を傾げたり、キラキラと瞳を輝かせたりするのも想像してみてくださいね。会話をしている最中は二人(一人と一匹)にスポットライトが当たっている状態で、私たち読者は、スポットライトの中にいる二人(一人と一匹)それぞれの表情に注目させられますが、その前後では、語り手や蟻と一緒に日差しや微風、土の湿度も感じられるといいですね〜✨
山男のシーンも素敵です。この続きは次回に…
0 件のコメント:
コメントを投稿