ロシア文学が、文字に書かれたものとしてこの世に現れた
のは今から1000年ほど前だと研究されています。もちろん
中国、日本やイギリスに比べても、ロシアの文学は若い。
それが19世紀には、プーシキンやゴーゴリ、ツルゲーネフ
、ドストエフスキー、トルストイといったビッグネームと
ともに、世界文学の最高峰と言われるようになりました✨
さて、日本の近代文学が生まれ育つためにも、ロシア文学
は必要でした。ツルゲーネフの作品があればこそ、二葉亭
は、名訳「あひヾき」を完成させ、言文一致を成し遂げる
ことができたのです。日本文学史上においても大きな役割
を果たしたこの作品を、この秋の文学賞味会で取り上げる
ことができて本当に嬉しく、感謝しています(^^)
第1部は、二葉亭四迷の名訳の解説です。
名訳と言われる所以は?江戸から明治初年までの人たちが
持っていた人情本の素養とは?等々、細谷博先生のお話が
今からとてもとても楽しみです(^^♪
第2部では、二葉亭四迷の名訳を尊重しつつ、彼が翻訳の
際にあまり意識していなかったであろう、「あひヾき」の
語り手を大事にした新訳をテキストにして朗読します。
ツルゲーネフの、「あひヾき」を含む『猟人日記』という
連作短編集が、ロシア文学の中でどれほど画期的な作品で
あったのかをふまえて、ツルゲーネフが言葉で創り上げた
作品世界を皆さまと共有できますように☆彡
0 件のコメント:
コメントを投稿