2018年5月31日木曜日

『文学賞味会』今年は9月30日です(^^♪

毎年、読書の秋に開催しています文学賞味会、今年の日程
が決まりました。9月30日(日)です。場所は昨年と同じ
5Rホール、温もりを感じるステキなホールで豊かな時間を
お過ごしいただきたいと願っております☆

近代文学の黎明期に欠かせない人物といえば、二葉亭四迷
です。明治150年の今年ぜひ取り上げたいと思いました。
「日本の近代文学は名古屋から始まった!」といわれます
が、二葉亭四迷は名古屋(現在の旭丘高校)で学んでいた
そうです。ご縁がありますね〜。翻訳作品「あひヾき」に
惹かれました。作者はツルゲーネフ。そうしたらなんと!
今年2018年は、ツルゲーネフ生誕200年の記念の年✨
ツルゲーネフさんおめでとうの気持ちを込め朗読します♪

ツルゲーネフの作品と二葉亭四迷の翻訳作品とでは、印象
がずいぶん違います。国や時代風俗の違いも含めて味わう
豊かな時間をプロデュースできるよう、創意工夫を重ねて
まいります。ご期待くださいませ(^^)

2018年5月29日火曜日

NHKカルチャー朗読教室〈研究Ⅰ〉〈研究Ⅱ〉〈研究Ⅲ〉合同発表会

NHKカルチャーの朗読教室〈研究Ⅰ〉〈研究Ⅱ〉〈研究Ⅲ〉
3クラス合同の発表会が来月13日に迫ってまいりました。
今年もたくさんのお客さまと、hitomiホールという素敵な
会場でお会いできますこと、出演される朗読マダム&朗読
ムッシュの皆さまとともに心より感謝しています☆
110枚のご招待券があっという間に無くなってしまって…
お渡しできない皆さま、たいへん申し訳ありません!
毎年楽しみにお越しくださるお客さまに豊かなひと時✨を
お過ごしいただけますよう、皆で張りきっています(^o^)/
どうぞお気をつけていらしてください☆

2018年5月26日土曜日

ありがとうございました❣続き

発表会に毎年お越しくださっているお客さまが、「情景が
見えるような朗読になった」とか「作品世界に浸ることが
できた」とか、たいへんありがたい励ましのメッセージを
届けてくださったことを、出演された朗読マダムの皆さま
から教えていただきました。
出演者と聴き手とで、一緒になって作品世界を創り上げて
いく喜びを得られるのは、朗読ならでは♬

朗読者のチカラも、お客さまのチカラも年々アップして、
すごいことになっています〜✨やはり継続は大きな大きな
チカラなのですね!!来年もがんばりたいとエネルギーが
湧いてきます。皆さま、誠にありがとうございます(^^)

2018年5月24日木曜日

ありがとうございました❣️

今日は、名鉄カルチャー朗読教室の発表会でした。
お越しくださった皆さま、誠にありがとうございました。
長い作品もあり、お疲れになったことと思います。暖かく
お見守りくださって、感謝の気持ちで胸がいっぱいです!

ご出演された朗読マダムの皆さま、力を出しきった達成感
の笑顔がとても素敵でした✨実力が出せてよかったです。
今回の発表会に向けた真摯なお取り組みで、またぐっと力
がつきました。来年も成長した姿をご覧いただけるよう、
感謝を胸に、元気いっぱいに歩んでいけますように☆彡

お越しくださった皆さま。朗読マダムの皆さま。心より、
ありがとうございました✨

2018年5月23日水曜日

考える力をつける(^^)

私たちは、考える力をどのように身につけるのでしょう?

一つの大きな手段が読書です。ものごとを考えるのは言葉
なので、言葉のチカラを鍛える読書をしたいと思います。
「うざい」とか「ムカつく」とか、そのような〈反応〉で
思考が止まらないように。権力を持つ人の言葉を鵜呑みに
しないように。疑問を疑問のままで終わらせないように。
自分で考えるには、言葉を味方にする必要がありますから
、そのための読書(浅い知識を蓄えて、クイズに正解して
満足するためだけではなく) 。さらに言えば、朗読。

読書に朗読を介在させることで、たくさんの問いが自ずと
生まれてきます。さまざまな問いは、考えることを促して
くれます。粘り強く作品と関わり合うから、言葉が心深く
に刻まれて、それは、いつの間にか栄養になっています。
朗読は文学作品を自分の血肉にできる読書だと考えます。
朗読マダム&ムッシュの皆さまとともに宝物の朗読習慣を
ずっと大切にしていきたいと願っています(^^)

2018年5月17日木曜日

名鉄カルチャー朗読教室発表会②

名鉄カルチャー朗読教室の発表会は、来週24日午後2:30〜
名古屋都市センター14階にて開催いたします(^^♪

プログラムのラストには、井上ひさしさん・作「握手」を
ご用意しています。井上さんの自伝的小説で、この作品を
朗読することで、せつなさや優しさ、哀しさ…さまざまな
感情を深く味わう機会を得ました。

登場人物は、〈わたし〉と〈ルロイ修道士〉の二人。舞台
は、上野公園に古くからある西洋料理店です。食事をする
二人が描かれます。豪華なお料理が出てくるわけでもなく
(一品料理のプレーンオムレツのみです)、ドラマチック
な出来事も起こりません。それでも二人の言葉のやり取り
の向こうに見えてくる景色に、胸が熱くなるのです。

    わたし=中学3年の秋から高校を卒業するまで、仙台の
                    児童養護施設「光ヶ丘天使園」で生活。
                    今は社会人となり、東京で仕事をしている。
    ルロイ修道士=カナダから日本へ来て間もなく第二次
                                世界大戦を経験することに。
                                「光ヶ丘天使園」の園長。

「わたし」は、ルロイ修道士の手を見て、天使園にいた頃
のさまざまな出来事を思い出します。例えば……
・握手を求めて差し出す手➡︎わたしが天使園に収容された
    日、ルロイ修道士と握手したときのこと
・両の掌を擦り合せる➡︎畑や鶏舎で働くルロイ修道士の姿
・ふしぎな恰好の左の人差し指➡︎ルロイ修道士の奇妙な爪
    について当時囁かれていた噂
このようにして、〈わたし〉と〈ルロイ修道士〉のことが
読者にわかってきたところで、語り手である〈わたし〉は
、食事をしている二人のいまを語り始めます。
食がすすまない様子のルロイ修道士を心配するわたしと、
わたしの仕事がうまくいっているのか…と思い遣るルロイ
修道士。二人が過ごす淡くそして濃密な時空間を、どうぞ
朗読会場にてご一緒ください(*^^*)

2018年5月15日火曜日

コメントありがとうございます(^^)

5月6日の投稿『朗読』に、コメントをいただきました。

AOBAさま、コメント有難うございます。先日は、教師を
目指す学生さんたちが、AOBAさまとともに朗読を学んで
いらっしゃることを伺い、とても嬉しくなりました。
朗読は、読みの深化を促してくれます。また朗読は、自分
がその作品をどのように読んでいるか、という文学批評に
もなり得ます。今後、国語の授業における朗読のあり方も
、豊かな文学受容に繋がるものに進化すると素敵ですね。
AOBAさまがいてくださって、たいへん心強いです!

「文学の感性に対する触媒としての力」と書いてください
ましたが、本当に、さまざまな読みが生まれてくることに
驚きます。他者の読みを受け止めて、感じたり、考えたり
、話し合ったりしながら、読みは次第に深まっていくのだ
と思います。文学作品を豊かに味わう空間がそこにあると
感じています。話し合いの結果、同じ読みに至ったとして
も、朗読を聴いてみると、それぞれにそれぞれの味わいが
ある。身体という楽器が異なるからですね。奥が深い!!
朗読の道を歩めることに、いつも感謝しています(*^^*)

AOBAさま。そしてブログをお読みくださっている皆さま
。暖かくお見守りいただき心よりありがとうございます。
これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます☆

2018年5月10日木曜日

名鉄カルチャー朗読教室発表会①

名鉄カルチャー朗読教室の発表会〔初夏の朗読会〕まで、
あと2週間となりました。5月24日午後2時30分開演です。
場所は名古屋都市センター14階で、窓からの景色も素敵な
会場です。ぜひ足をお運びください🎵

プログラム・トップの志村ふくみさん著「桜の匂い」は、
ちくま文庫『色を奏でる』から選んだ作品です。1924年、
滋賀県生まれの志村ふくみさんは、55年、植物染料による
染色を始め、90年、重要文化財保持者に認定されました。
ふくみさんは、草木がすでに抱いている色を頂くのだから
、どうかしてその色を生かしたいとおっしゃいます。
朗読も同じでしょう。優れた文学作品は、草木の如く命を
持っています。その作品がすでに抱いている言葉を頂くの
ですから、どうかしてその言葉を生かしたいと思います。
言葉の主張(朗読者の主張ではなく)をしかと聞き届け、
言葉を生かす表現ができるように……精進の日々です(^^)

2018年5月6日日曜日

朗読(^^)☆

どうやら世の中の多くの方が、朗読には〈アナウンサーの
朗読〉と〈俳優の朗読〉しかなくて、前者がいわゆる王道
の朗読だと思っていらっしゃる。そのように感じることが
このところ続きました(・・;)
朗読家としては「いいえ違うんです」と申し上げたくて☆

敬愛する朗読マダム&朗読ムッシュの皆さまが取り組んで
くださっている朗読は、文学作品を輝かせることで、黙読
で得られるであろう以上のものを提供できる朗読です。
正確にわかりやすく音読するのとは違います。それならば
アナウンサーにも、コンピューターにだってできます。
また、文学作品よりも朗読者が印象に残るのも違います。
俳優の方が朗読されると、このようなことがままあるよう
に感じます。朗読者が、作品の中に存在している語り手と
一致しているかのような表現は、語り芸や一人芝居と同じ
です。《読み語り》とでも呼びたいその表現は、魅力的な
俳優さんの場合は、エンターテイメントとして成立すると
思います。でも小説や詩の朗読においては、一つの通過点
だと考えます。小説の語り手は、朗読者をはるかに超えた
存在。そのことを意識して表現できたならば、作品空間が
グンと広がります。

聴き手の作品受容の在り方が、黙読時より豊潤になるよう
促せたとき、朗読者の朗読に存在価値が生まれます。朗読
者は発信する側で観客は受信する側と二分するのではなく
、聴き手と朗読者とで一つの作品を共有し、(茶道でいう
ところの一座建立のように)一緒に豊かな作品世界を創造
できたならばどんなに素敵でしょう!
朗読を通して《優れた文学作品を、豊かに味わう文化》が
育まれていきますように(^^)✨

2018年5月3日木曜日

この作品が素晴らしいから(*^^*)

朗読者にとって最も大事なのは、朗読する文学作品を、誰
にも負けない位、豊かに受容することだと考えています。

楽器として優れた身体を持っているのは、もちろん素敵な
ことですが、文学作品の朗読というジャンルにおいては、
それは二の次。アナウンサーや俳優の片手間仕事の朗読は
、声の良さや滑舌の良さを披露しておしまいです。作品の
魅力を届けずに何のための朗読でしょう。朗読のテキスト
が、小説や詩である必要がどこにあるのでしょう?

ご自身の大好きな小説を、発表会で朗読することになった
朗読マダムは、「私の朗読で初めてこの作品に出逢う方に
も、いい作品だとわかってもらいたい」と、エネルギーも
時間も惜しまずに、言葉にふさわしい音、作品を輝かせる
音を、ひたむきに探し続けていらっしゃいます。発表会が
楽しみです。きっと聴いてくださる皆さまの心に響く朗読
、小説の魅力を共有できる朗読が✨生まれます(*^^*)