2017年11月7日火曜日

小説の朗読…時間がかかります(^^)

朗読するとは、文字にふさわしい音を与えていくこと。
文字にふさわしい音とは、テキストの言葉によって喚起
されるイメージと合致する音です。テキストから、どの
ようなイメージを創ることができるのか、いかなる作品
世界を感じ取ることができるのか、朗読者の力量が問わ
れるところ。映画監督や演出家と同じですね(^^)

小説の朗読では、〈ふさわしい音〉を見つけるのは容易
ではありません。語り手は、どのような言葉を選んで、
どのような語りぶりで語っているのか、を注意深く観察
します。何度でも読み返しましょう。作家がなぜ、その
語り手を創出したのかを、腑に落ちるまで考えます。

豊かなイメージを創り上げることができたならば、心に
響く朗読になる可能性があります♫でも、イメージが希薄
だと、当然のことながら朗読も上っ面で薄っぺらい…
小説の朗読は、アナウンス原稿の朗読のように、時間を
かけずにできるものではありません。小説とは、そういう
性質のものなのだと思います。まずは、しっかりと時間を
かけて。朗読で、作品を輝かせることを目指します(^^)

0 件のコメント:

コメントを投稿