2023年1月31日火曜日

ホームページが始まりました(^^)

 いつもブログをご覧くださって心よりありがとうございます!

このたびホームページが始まりました(^^♪

https://marikoroudoku.wixsite.com/salondemariko

皆さま、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします☆彡

ホームページ内のブログページで、引き続きブログを書いてまいります。ぜひお読みくださいね(^^)

2023年1月2日月曜日

音声で聴き手に届く言葉、届かない言葉

そこにある文字列を、聴き手に向けて、わかりやすく読み上げるのが朗読ですか?セリフなどは、ニュアンスを込めて読み上げるのですか?

いえいえ。これは、アナウンスや読み聞かせのスタンスです。
小説を朗読するときにも、アナウンス原稿を朗読するときと同じスタンスの方が、今でも少なからずいらっしゃるように感じます。

でも朗読者は、こういう方ばかりではありません(^^)

小説を朗読する際には、作品世界の中にいる〈語り手〉という他者を、深く理解しようとして、懸命に言葉と向き合っている朗読者も、大勢いらっしゃると思います。私も、そうありたいと思いながら朗読を続けています。

アナウンスの延長のような、もしくは、一人芝居の簡易版のような、旧態依然とした朗読に疑問を持たず、小説を、まるでアナウンス原稿のように、もしくは朗読劇の台本のように、(知らず知らずのうちに)扱っていると、残念なことに、その朗読者の感性は確実に鈍ります。感性の衰えは、目には見えません。自分で気づかない、気づけないから、とてもおそろしいですね。

小説の朗読は、声を出して読む読書です。声を出して読むことで、自分が読めていないことー〈語り手〉を理解できていないことーを知ります。そして、そこが、スタート地点です(^^)

2023年1月1日日曜日

あけましておめでとうございます(^^)

 謹んで初春のお慶びを申し上げます
旧年中はたいへんお世話になりました
心よりありがとうございました
本年も笑顔で歩いてまいります
どうぞ宜しくお願いいたします


声を出すとは、自分の身体を楽器と思って奏でること。今年もいい楽器を維持してまいりましょう。いい楽器とは、健康な身体でしたね。
皆さまどうかお健やかに。心豊かな一年を(^^♪

2022年12月30日金曜日

今年もありがとうございました!

 今年も、皆さまとご一緒に朗読の道を歩くことができて、心弾むうれしい1年でした♬
皆さま、本当にありがとうございました(^^)

「朗読って朗読者の音声表現ですか?」

という問いに対して、何を朗読するのかという前提を無視しないようにと言い続けた1年だったように思います。

音声で聴き手に届く文字列…例えば朗読劇(一人でも複数名でも)の台本やアナウンス原稿を朗読するならば、朗読は、朗読者の音声表現です。

でも、小説は文字で読者に届くもの。音声で届く類いのものではありません。小説の朗読は、〈語り手〉を理解した読者が〈語り手〉を追体験する行為です。小説の朗読では、朗読者は自分の靴を脱いで〈語り手〉の靴を履きます。その意味で、朗読者が自分の靴を履いて行う音声表現とは真逆かもしれません。

小説を豊かに味わう進化系朗読を、皆さまとご一緒したいと願っています。新しい年も一歩一歩前に進んでいきます!皆さま、どうぞよろしくお願いいたします(^^♪

2022年12月23日金曜日

森絵都さんの『こりす物語』【5】(1)〜(13)(『あしたのことば』より)

 秋から森絵都さんの『こりす物語』を大切に読み進めています。今日は【5】に取り組みました。

黙読が一人で取り組む読書なのに対して、朗読は皆で取り組む読書。今日も朗読(朗読をする+朗読を聴く)を通してたくさんの発見があり、〈語り手〉理解が深まりました(^^♪

本当になんて豊かな体験をプレゼントしてくださるんでしょう!皆さんが見せてくれる〈作品世界〉が、私の見ている〈作品世界〉を格段に、膨らませ、厚みを与えてくれます!例えば…

(6)「あまりに、」という最小単位の語りがあることで、読者の、贈呈式の会場を眺める時間が長くなるのですね!だからこそ、はなやかすぎる具体的な景色…会場の着飾った人たちも、ゴージャスなステージも、光も音も、あふれるように目に浮かびました。

(9)「でも、そんなことをこたえたら、「やっぱり、りすはりすだな」と、がっかりされそうです。」「でも」の次の読点をなぜ〈語り手〉は必要だと考えたのか疑問でしたが、朗読を聴かせてもらって納得がいきました。期待している地点から、がっかりしてしまう地点まで、階段を一段ずつ降りていくような心持ちの動きを促されるのです。きっとこれ正解の一つです。

理解が体験を可能にし、体験が理解を深化させるのだと、身体の深いところに刻むことができました。『こりす物語』、いよいよ次回は【6】ですね。ご一緒に〈作品世界〉を旅できて幸せです。心よりありがとうございます(^^)

森絵都さんの『こりす物語』記事:10月9日29日30日