数年前お稽古で、谷川俊太郎さんの『言葉は』という詩を
テキストにしたことがありました。詩の中に出てくる言葉
「葉っぱ」に、青葉若葉のイメージへと聴き手を導く音を
与えた方がいらっしゃったので、その音ではなくて、秋の
落ち葉を聴き手の脳内スクリーンに創り出す音にしたほう
が面白いのではないかしら、と提案してみたところ…その
方の「葉っぱ」の音は、夏の日差しを跳ね返す力強い緑の
「葉っぱ」を想像させる音ではなくなりました。赤茶けた
落ち葉を思い浮かべながら朗読を聴かせて頂きました(^^)
朗読者の加藤咲子さんは、いま可児カルチャーの朗読教室
で、美しく優しい講師として活躍してくださっています。
「それって弱々しく発声するってことですか?」「低い音
にすればいいのでしょうか?」等々、お手軽に表現のコツ
を手に入れようとしてしまってはいけません。それっぽい
つくりものしかできあがらないから。しっかりとイメージ
することです。聴き手にどのような葉っぱを思い浮かべて
ほしいのかありありと思い描いて、その葉っぱをリアルに
感じとりながら、声を出してみましょう。そして録音して
客観的に聴いてみましょう。答え合わせしてみましょう。
聴き手となったあなたの頭の中には、どのような葉っぱが
見えてきたでしょうか?朗読者としてのあなたが、聴き手
に思い描いてほしかった葉っぱは、浮かんできましたか?
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