2021年6月28日月曜日

「読点を無視して話すように読んでみた」はアナウンス原稿で(^^)

「話すように読んでみました♫」と、【読点を無視して、アナウンサーが話すように読んでみたチャレンジ】を試みる方がちょいちょいいらっしゃいます。チャレンジ精神は大歓迎です!けれどもこのチャレンジは、アナウンス原稿やそれに準ずるような文章を朗読する際になさってくださいね。文学作品の朗読では厳禁ですよ。それに…おしなべて失敗に終わります(^^;;

〈話すように〉の幅はとてつもなく広いですね。アナウンサーは人の代表ではありませんよ。いろいろな人がいます。さまざまな状況があります。話しぶり・語りぶりは、千差万別。この作品の語り手(登場人物)の、この場面での、唯一無二の話しぶり・語りぶりを見つけることこそが大事なのですね。そのために文学作品を読んでいるといってもいいのでしょう。聴き手に伝えるためではなく、朗読者本人がより豊かに作品を味わうために朗読しています。その結果として、朗読を聴いている人に魅力あふれる作品世界が伝わったなら…それはそれで幸せなこと。

朗読は読書で、朗読者は読者であることが大前提です。このことを忘れずに謙虚に作品と向き合えるといいですね!
リスペクトする気持ちがあれば、私たちはたくさんのことを学べます。ありがたいです(^^)

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