2021年6月8日火曜日

【文学ギャラリー619 】のご案内✨

この語り手は、どのような景色や心情を読者と共有しようとしているのだろう?その目的を果たすために、どのように語っているのだろう?どのような身体を奏でているのだろう?……

➖私はこう思う、こう考える、こう感じる
と、文字言語を音声化するという手段で報告するのが〈朗読〉なのでしょう。自分が読む代わりに読んで聞かせてほしいという人に向けた〈読み聞かせor読み語り〉(わかりやすく伝えるための読み上げ行為)とはすこし(でも決定的に)違うように思います。時間とエネルギーをかけてようやく得ることのできた唯一無二の〈読み〉を〈朗かに〉するために、朗読という読書体験報告をするのですね。朗読を聴く側の皆さまにも〈私はこう思う、こう考える、こう感じる〉というご自身の作品受容がある。他者の朗読を聴くのは、それを深めてくれるような朗読、もしくは新しい視座を与えてくれるような朗読だからでしょう。表面的な作品受容の有り様を報告されても困りますよね…

さて、ご紹介する【文学ギャラリー619】は、作品を豊かに受容した皆さんによる朗読読書会です。


【文学ギャラリー619 vol.1】
志賀直哉・作「清兵衛と瓢箪」「小僧の神様」をテキストとした朗読読書会が、6月19日(語呂合わせで朗読の日)に、 hitomiホールにて各回定員30名で開催されます。参加費1000円。

*11時スタート(開場は10時30分)の回は、加藤咲子さんと鵜飼由子さんが朗読。司会は澁谷秀子さん。
*14時スタート(開場は13時30分)の回は、石橋みちよさんと早坂由紀さんが朗読。司会は川瀬幸恵さん。

志賀直哉は小説の神様といわれてきた作家です。朗読者の皆さんの報告を受ける準備として、「清兵衛と瓢箪」「小僧の神様」を〈いいかげん〉に読み込んで、hitomiホールでの新鮮な発見を楽しみに、どうぞお気軽にご参加ください(^^)

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