2021年6月28日月曜日

「読点を無視して話すように読んでみた」はアナウンス原稿で(^^)

「話すように読んでみました♫」と、【読点を無視して、アナウンサーが話すように読んでみたチャレンジ】を試みる方がちょいちょいいらっしゃいます。チャレンジ精神は大歓迎です!けれどもこのチャレンジは、アナウンス原稿やそれに準ずるような文章を朗読する際になさってくださいね。文学作品の朗読では厳禁ですよ。それに…おしなべて失敗に終わります(^^;;

〈話すように〉の幅はとてつもなく広いですね。アナウンサーは人の代表ではありませんよ。いろいろな人がいます。さまざまな状況があります。話しぶり・語りぶりは、千差万別。この作品の語り手(登場人物)の、この場面での、唯一無二の話しぶり・語りぶりを見つけることこそが大事なのですね。そのために文学作品を読んでいるといってもいいのでしょう。聴き手に伝えるためではなく、朗読者本人がより豊かに作品を味わうために朗読しています。その結果として、朗読を聴いている人に魅力あふれる作品世界が伝わったなら…それはそれで幸せなこと。

朗読は読書で、朗読者は読者であることが大前提です。このことを忘れずに謙虚に作品と向き合えるといいですね!
リスペクトする気持ちがあれば、私たちはたくさんのことを学べます。ありがたいです(^^)

2021年6月27日日曜日

6月第4週レッスン

今週のレッスン、スピード(緩急)を自在にコントロールしてくださる皆さまに感動しました(^^♪
まず時間の流れを意識する。今度はそれを身体に反映させる。そして、その身体を奏でる。すると周囲に思い通りの時間が生まれます。面白いですね!

水曜実践;『小僧の神様』五の後半から始めました。語りによって、読者は何を見るのか?語り手は、読者に何を見せようとして語るのか?一つ一つ確認できましたね。会話も語り手の語りも…皆さまが一段と力をつけてくださっているのを感じて、とても幸せな気持ちになりました(^^)
次回は六の中盤から。小西さま、水野さま。小野寺さま、浅井さま。はじめ皆さまの朗読を楽しみにしています☆

木曜レッスン;野田さま、松岡さま、ご発表ありがとうございました!気持ちの良いお声と滑舌の良さ、拍手です。お一人お一人が心地よい浜辺の世界に心遊ばせていらっしゃるのを感じながらのレッスンでした。次回は、『はまべのいす』の後半から復習を始めましょう。木村さま。堀尾さま、佐古さま。はじめ皆さまの朗読を楽しみにしています(^^)

金曜実践;語り手の身体をイメージするために、じっくりしっかり読み込んで来てくださる皆さま、ありがとうございます!回を重ねるにつれて言葉のセンスが磨かれていきますね。そして、上質な楽器も育っていきますね(^^)
次回は、『小僧の神様』六の中盤から。山根さま。好子さま。はじめ皆さまの朗読を楽しみにしています☆

日曜サロン;一つの文の向こうに、たくさんの言葉があふれています。それを汲み取ることができると、朗読の厚みが増しますね!汲み取ったものを反映できる身体を確認しながら進めました。皆さま✨素敵な身体(楽器)をお持ちです(^^)
さぁいよいよラストシーン、気合いが入りますね。次回の皆さまの朗読を楽しみにしています☆

2021年6月22日火曜日

夏イベント✨講座

今日は、NHKカルチャー7月期の短期講座をご案内します(^^)

【3ヶ月で仕上げる掌編朗読】
湘南幻想美術館〜湘南の名画から紡ぐストーリー〜

テキスト『湘南幻想美術館』は、とても幸せな気持ちにさせてくれる本、手に取るだけでワクワクしてくる美しい本です✨左頁には湘南の美術館でみられる絵や湘南ゆかりの画家の絵が、右頁には絵からインスパイアされた魅力あふれる物語があります。ときに優しく、ときに妖しく、私たちの心を揺らしてくれる絵と物語を、皆さまとご一緒に楽しみたいと思っています(^^♪

   ** * ** * **

日程*7月25日、8月8日、22日、9月12日 (全4回・9月12日は211教室ホールにて朗読)

 時間*15時10分〜16時30分

受講料*会員11000円 一般13288円(**9月12日のみのご受講は会員・一般とも1100円)

持ち物*テキスト『湘南幻想美術館』太田治子・作 かまくら春秋社(1650円税込み)

***今回の講座は、9月12日が朗読会です。朗読会のみのご受講(朗読を聴くという形でご一緒に作品を味わいましょう)も大歓迎です!皆さまとお会いできるのを楽しみに、お申し込みをお待ちしています(^^)


【お申し込み】NHKカルチャー名古屋☎︎052-952-7330
(お電話くださる際には、全4回ご受講or9月12日のみご受講、どちらかをお伝えください)

2021年6月20日日曜日

文学ギャラリー619✨

 昨日の文学ギャラリー619では、志賀直哉の2作品「清兵衛と瓢箪」「小僧の神様」を皆さまとご一緒にじっくり味わうことができました✨

皆さま、雨の中をご参加くださって本当にありがとうございました!
語り手追体験で豊かな作品世界を見せてくださった加藤咲子さま、鵜飼由子さま、石橋みちよさま、早坂由紀さま、とても楽しい文学鑑賞の時間でした。心より感謝です(^^♪ 
オープニングを飾ってくださった澁谷秀子さま、川瀬幸恵さま、ホールが文学鑑賞の空間へとすっかり姿を変えたように感じました。ありがとうございました✨

hitomiホールの皆さま、今回もあたたかくお支えいただいたおかげで、大切な皆さまと豊潤なひと時を過ごせました。誠にありがとうございました!

来年の朗読の日6月19日もhitomiホールで言葉の芸術を(^^)/

2021年6月8日火曜日

【文学ギャラリー619 】のご案内✨

この語り手は、どのような景色や心情を読者と共有しようとしているのだろう?その目的を果たすために、どのように語っているのだろう?どのような身体を奏でているのだろう?……

➖私はこう思う、こう考える、こう感じる
と、文字言語を音声化するという手段で報告するのが〈朗読〉なのでしょう。自分が読む代わりに読んで聞かせてほしいという人に向けた〈読み聞かせor読み語り〉(わかりやすく伝えるための読み上げ行為)とはすこし(でも決定的に)違うように思います。時間とエネルギーをかけてようやく得ることのできた唯一無二の〈読み〉を〈朗かに〉するために、朗読という読書体験報告をするのですね。朗読を聴く側の皆さまにも〈私はこう思う、こう考える、こう感じる〉というご自身の作品受容がある。他者の朗読を聴くのは、それを深めてくれるような朗読、もしくは新しい視座を与えてくれるような朗読だからでしょう。表面的な作品受容の有り様を報告されても困りますよね…

さて、ご紹介する【文学ギャラリー619】は、作品を豊かに受容した皆さんによる朗読読書会です。


【文学ギャラリー619 vol.1】
志賀直哉・作「清兵衛と瓢箪」「小僧の神様」をテキストとした朗読読書会が、6月19日(語呂合わせで朗読の日)に、 hitomiホールにて各回定員30名で開催されます。参加費1000円。

*11時スタート(開場は10時30分)の回は、加藤咲子さんと鵜飼由子さんが朗読。司会は澁谷秀子さん。
*14時スタート(開場は13時30分)の回は、石橋みちよさんと早坂由紀さんが朗読。司会は川瀬幸恵さん。

志賀直哉は小説の神様といわれてきた作家です。朗読者の皆さんの報告を受ける準備として、「清兵衛と瓢箪」「小僧の神様」を〈いいかげん〉に読み込んで、hitomiホールでの新鮮な発見を楽しみに、どうぞお気軽にご参加ください(^^)