知れば知るほど惹かれる素敵な人がいるように、読めば読むほど魅力が増す作品があって…『小僧の神様』、面白いですね(^^)
A登場の三は、Aと仙吉が出逢うシーンです。Aは仙吉を認めても仙吉はAには気づかない。仙吉は、一方的にAに目撃されるのですね。そしてこのシーンは、Aの印象に強く残ります。ですから語り手としては、読者の印象にも強く残るようにこのシーンを語らねばならない。Aが目撃したのと同じように私たち読者にも仙吉を目撃させようと、語り手はがんばって語ってますよね!そのために一と二が私たちに用意されていたのですね!なるほどと納得がいきますね。いきなり三から始めては、私たち読者は目撃者にはなれませんものね。ふーんで終わってしまってAのようには小僧仙吉を見ることができない。Aの目にこのシーンがどう映っているのか、Aがどう見ているのかを想像して語り手を追体験しました(^^♪
次回は三の後半を復習して四へと進めましょう。川上さま、かおるさま、浅井さま、芳子さまはじめ皆さまの朗読を楽しみにしています☆