2020年8月8日土曜日

アルチュール・ランボー『イリュミナシオン』から「夜明け」

馬場駿吉先生とコラボさせていただく日がようやく定まりました。10月31日夕方から揚輝荘にて。二転三転して本当にようやくです。馬場先生そして関わってくださった皆さまに心から感謝申し上げます。ベストを尽くします!
私なりの日本語訳を   ↓   (^^♪

僕は夏の夜明けを抱きしめた。 宮殿の正面ではまだ何も動いていなかった。水は死んでいた。森の道に連なる影の野営地を歩いた。生き生きと暖かな息吹を呼び覚ましながら。すると、宝石たちが目を見張った、翼が音もなく起き上がった。
最初の出来事は、爽やかな青い光に満ちた小道で一輪の花が僕に名を告げたことだ。
僕は滝に向かって笑ってみせた、そいつは樅の木を透かして髪を振り乱した。銀色に輝く梢に、僕は女神の姿を見た。 そこで僕は、一枚ずつ彼女のヴェールを取っていった。並木の中で、腕を振って。平地へ降りると彼女を雄鶏に密告した。大都市へ来ると、彼女は鐘楼とドームの間を逃げ回った、僕は大理石の河岸を乞食のように駆けて彼女を追いかけた。
道を登りつめた月の森の近くで、ヴェールを集めて彼女を包んでやった。僕はわずかに大きな肉体を感じた。夜明けと子供は森の麓へ転げ落ちた。 目が覚めると、正午だった。

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