2019年8月2日金曜日

語彙力UPを目指して(^^)

江戸後期から明治初年に日本を訪れた欧米の人は、日本人
の識字率の高さに驚いたそうですが、この識字率の高さは
「往来物」がうまく機能したからだと、山口謠司先生の本
で読みました。「往来物」とは、平安時代から重宝された
手紙や文書の雛形・教科書です。たとえば…『庭訓往来』
は教科書にも載っていたような気がします。書簡の書き方
を雛形に、当時の人たちは文字と語彙を学んだのですね。
でも「往来物」だけでは語彙は増えていきません。

「語彙力をつけるというのは知性を身につけること」と、
山口先生はおっしゃいます。では、どのようにして語彙力
を高めるか?根源的に語彙力をつけるためには、英語なら
ラテン語、日本語なら漢字や漢語を学ぶことが大切だと
書かれています。「急がば回れ」ということですね ^^;

「人と話しながら語彙力を高めていくことはとても大事」
だとも。語彙の「彙」は、「ハリネズミ」を表す漢字で、
「針がいっぱい出ている」その姿が、「広く出ていく」と
いう意味に繋がります。だから、言葉の集まりを「語彙」
というのですね。一つの言葉を核として、どんどん広がる
語彙。言葉の針は、使わずにいると錆びてしまいますから
、楽しみながらどんどん使っていけるといいですね!

いつも思っていることですが、豊かな言語環境に身を置く
のはとても大切。文学作品の朗読はもっとも有効な手立て
の一つです。今日も感謝して、朗読に励みます(^^♪

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