「決して力まずそれでいて人物や情景がすうっと聞き手の
心に入ってくる朗読だと思いました」
とメールをいただきました。お褒めのお言葉、うれしいの
ですが…、実際のところ、語り手の語りの部分では数カ所
ほど力み、登場人物である娘の発話では、ほとんど力んだ
朗読でした。語り手や登場人物が力んでいるなら、言葉に
ふさわしい音を生み出すために、朗読者も力むことになり
ます。もちろんさじ加減が必要ですが「朗読者は力んでは
いけない」ということはありません。朗読は、文学作品に
依拠します。文学作品の朗読と、アナウンス(アナウンス
原稿の朗読)とは別物。これはとても重要なことです。
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