2018年9月15日土曜日

聴くという読書のかたち☆

明治半ば…小説の誕生とともに、黙読という読書スタイル
が生まれ定着し主流となっていきました。今となっては、
読書といえば黙読ですね。文学作品を〈自分のペース〉で
読み進めていくのが当たり前となっています。もちろん、
黙読には良い面が多々あるのですが、他者の読みに触れる
ことができないという弱点も孕んでいます。そこで朗読の
登場です。朗読といっても、明治初年までに主流であった
〈上手に読み上げる〉のを良しとするような朗読ではなく
自分の読みを反映させる〈文学批評〉の側面を持つような
新しい朗読を意識することが大切だと考えています(^^)

読書に朗読を介在させることで、これまでの、黙読・音読
といった読書スタイルに加えて、朗読を聴くという新たな
読書スタイルが生まれます。朗読者との共同読書スタイル
です。〈聴く読書〉では、自分のペースではなく、朗読者
のペースで作品を読んでいくことになります。早く次へと
読み進めたくても、朗読者が立ち止まる(間をとる・速度
を緩める)ときには、待たされることになります。そこに
、しっかりと見てほしいものや、聞いてほしい音、感じて
ほしい心情等々があるから、朗読者は、さぁ一緒に味わい
ましょうとお誘いするのですね(*^^*)
自分のペースではなく、朗読者のペースで読書をすると、
自分だけで読んでいたときには出逢えなかった〈何か〉に
出逢えるかもしれません。そんな朗読がしたい、と願って
います。精進の日々です。張りきってまいります(o^^o)

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