林真理子さんの『成熟スイッチ』を楽しく拝読しました。この本の中で、第三者の視点で書く小説について、以下のようなことを語っていらっしゃいます。
【一人称とは違って、俯瞰するカメラが必要になり、そのカメラをどこに据えるか?どのような順番でカメラの位置を変えていくか?プロとしてのテクニックがいっそう求められる。】
私たち朗読者は、例えば…芥川龍之介の小説を読むとき、考え抜かれたカメラワークの素晴らしさに、ただただ感動します。「ああ、だからここで読点なのですね!ここで棒線なのですね!」等々と心震わせながら、〈語り手〉の深い企図を汲み取っていきます。朗読という読書の愉悦…
林真理子さんの言葉を伺って、真理子さんの三人称小説もぜひ朗読してみたいと思いました(^^)