2021年10月24日日曜日

〈身体〉のこと

私たちは、精神と肉体がともにある場としての〈身体〉を奏でて声を出しています。嬉しいときには嬉しい身体を奏で、悲しいときには悲しい身体を奏でています。くつろいでいるときにはゆったりリラックスした身体を奏でています(^^♪
〈身体〉は〈頭〉にだまされません。とても正直です。

一瞬一瞬の〈身体〉を感じとること。そして、記憶に刻んでいくこと。心がけています(^^)

2021年10月8日金曜日

朗読後…「私、やりすぎですか?」

 朗読してくださったあと、「やりすぎですか?」とか「もっとやったほうがいいですか?」とか。ご自身の表現の大きさのことなのでしょう、たまにそのように問うかたがいらっしゃるけれど…

やりすぎでもやりなさすぎでもない。朗読は、あなたの表現ではありませんからね。

まだ作品と語り手についての理解が浅くて、その語り手の身体を見つけられていない(=明確にイメージできていない)だけです。ご一緒にていねいに言葉を味わい、作品受容を深めてまいりましょう (^^)

2021年10月2日土曜日

朗読を聴くということは…

ギャラリーで美術品を鑑賞するときに、(この照明があるからこそ、作品の魅力がさらに輝いて見えているのだろうな)と思うことがあります。一方で、照明・展示の仕方が作品にそぐわなくて、その作品の良さが幾分か損なわれているように感じることも…。これは反面教師です。美術品と同様に芸術品である文学作品を朗読する際、作品の輝きを損なわないように、と強く願います。

文学作品の朗読は、ある意味、美術品を照らす照明のようなものだと考えています。ギャラリーで鑑賞すべきものは、照明ではなくて、照明が照らす美術品ですよね。では、朗読会で鑑賞すべきものは何でしょう?もちろん、朗読された文学作品です。しっかりと文学作品を鑑賞しましょうね。

文学作品の朗読を聴いたあなたに問いたいのは、〈朗読を聴くという形の読書をしたあなたが、その文学作品をどのように鑑賞したか〉です(^^)