文字から離れるといっても、朗読者自身が語り手になって語るのは違いますよ。それでは落語や講談などの語り芸や読み聞かせになってしまいます。くどいですが、語り手は文学作品の中にいます。朗読者はただただ語り手を追体験すればいい。「それが大変」という声が聞こえてくる気がしますが…^^;
朗読で目指すのは、優れた文学作品を豊かに味わうこと。
人生の糧となるような読書を重ねて、少しずつでも人として成長・成熟していきたいと思っています。withコロナの時代も精進の毎日です(^^)
2020年7月20日月曜日
2020年7月17日金曜日
音読と朗読の違い…追記
今回は、前回のブログの続きです(^^)
音読は、文字を読み上げる行為でしたね。文字を読み上げるとは、文字言語を音声言語に変換する、文字を音声化するなど、いろいろな言い換えが可能です。
もちろん朗読も、そのスタート地点では文字を読み上げますが、読み上げ行為から離れたときに、いよいよ朗読が生まれます!
『守・破・離』という言葉を借りて話を進めましょう。
文学作品の文章をただ読み上げているのは、『守』の段階。読み間違えないように注意して読み上げるのも、アクセント等に気をつけて読み上げるのも、まだ『守』です。
この段階から、さらに時間をかけて作品を読み込んでいって、表面的・辞書的な意味にさらに厚みを持たせて言葉・文章を読み上げられるようになったなら、それは『破』の段階に入ったといえるでしょう。でもこれでは未だ音読の域です。
語り手を追体験する朗読にあっては、朗読者は文字を目で追ってはいません。もはや本は、朗読空間を成立させる装置に過ぎません。『守・破・離』の『離』…すなわち活字(本)を離れることができたとき、ようやく心に響く朗読が誕生します(^^♪
音読は、文字を読み上げる行為でしたね。文字を読み上げるとは、文字言語を音声言語に変換する、文字を音声化するなど、いろいろな言い換えが可能です。
もちろん朗読も、そのスタート地点では文字を読み上げますが、読み上げ行為から離れたときに、いよいよ朗読が生まれます!
『守・破・離』という言葉を借りて話を進めましょう。
文学作品の文章をただ読み上げているのは、『守』の段階。読み間違えないように注意して読み上げるのも、アクセント等に気をつけて読み上げるのも、まだ『守』です。
この段階から、さらに時間をかけて作品を読み込んでいって、表面的・辞書的な意味にさらに厚みを持たせて言葉・文章を読み上げられるようになったなら、それは『破』の段階に入ったといえるでしょう。でもこれでは未だ音読の域です。
語り手を追体験する朗読にあっては、朗読者は文字を目で追ってはいません。もはや本は、朗読空間を成立させる装置に過ぎません。『守・破・離』の『離』…すなわち活字(本)を離れることができたとき、ようやく心に響く朗読が誕生します(^^♪
2020年7月16日木曜日
音読と朗読の違い☆
〈音読〉が文字を読み上げていく行為だとすると、〈文学作品の朗読〉は、作品をどう読んだ(体験した)かを朗かにしていく行為です。
名古屋西高校創造表現コースの皆さんとの授業。岸田衿子さんの『だれも いそがない村』という奥行きのある詩を鑑賞したいと思いました。朗読は、文学鑑賞のもっとも優れた手段のひとつだと考えています。
まずは半数ほどの皆さんが、とても上手に音読してくれました。〈読み聞かせ〉のように、聴き手である私に語りかけるように音読してくれた生徒さんも何人かありました。
私は、皆さんの朗読をぜひ聴きたいと思いました。
「語り手を追体験するのが朗読ですよ」と言っても何のことやら…ですよね。具体的に一つ一つの言葉を取り上げ、語り手の体験を一緒に追ってみることにしました。すると、丸木橋が見えてきました!だれもいそがない村に行ってみたいと思ったし、まめのつるに咲くかわいい花を感じることもできました!皆さん、どうもありがとう。わずか4行で時間切れになってしまいました、ごめんなさい(^^;;
朗読がどういうものなのか…今日の授業で少しでもお伝えすることができたならとても幸せです(^^♪
名古屋西高校創造表現コースの皆さんとの授業。岸田衿子さんの『だれも いそがない村』という奥行きのある詩を鑑賞したいと思いました。朗読は、文学鑑賞のもっとも優れた手段のひとつだと考えています。
まずは半数ほどの皆さんが、とても上手に音読してくれました。〈読み聞かせ〉のように、聴き手である私に語りかけるように音読してくれた生徒さんも何人かありました。
私は、皆さんの朗読をぜひ聴きたいと思いました。
「語り手を追体験するのが朗読ですよ」と言っても何のことやら…ですよね。具体的に一つ一つの言葉を取り上げ、語り手の体験を一緒に追ってみることにしました。すると、丸木橋が見えてきました!だれもいそがない村に行ってみたいと思ったし、まめのつるに咲くかわいい花を感じることもできました!皆さん、どうもありがとう。わずか4行で時間切れになってしまいました、ごめんなさい(^^;;
朗読がどういうものなのか…今日の授業で少しでもお伝えすることができたならとても幸せです(^^♪
2020年7月14日火曜日
「朗読はじめの一歩」第3回目講座
名古屋の地下鉄。ほとんどの方がマスクを着用。しかも、窓は開けていて換気もだいじょうぶ。有難いです。感謝です(^^)
12日は「朗読はじめの一歩」講座がありました。お元気な笑顔が揃い、あたたかいエネルギーが教室にあふれます。
身体の緊張を取ってから腹式発声の確認をいたしました。ロングトーンの15秒もほぼほぼ達成。すごいですね!続いて「五十音のうた」を最後までご一緒に読み上げました。音の高低をコントロールする意識を持つこと。腹筋を使って声を支えること。表情筋・舌筋を大きく、声帯をバランスよく使うこと。身体と声が上手にリンクするようになってきますね!焦らずに、楽しみながら、少しずつ進めてまいりましょう(^^♪
12日は「朗読はじめの一歩」講座がありました。お元気な笑顔が揃い、あたたかいエネルギーが教室にあふれます。
身体の緊張を取ってから腹式発声の確認をいたしました。ロングトーンの15秒もほぼほぼ達成。すごいですね!続いて「五十音のうた」を最後までご一緒に読み上げました。音の高低をコントロールする意識を持つこと。腹筋を使って声を支えること。表情筋・舌筋を大きく、声帯をバランスよく使うこと。身体と声が上手にリンクするようになってきますね!焦らずに、楽しみながら、少しずつ進めてまいりましょう(^^♪
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