朗読する(=〈語り手〉を追体験する行為)ことはゴールではありませんし、朗読を聴くことも聴いておしまいではありません。目的を取り違えないようにしましょう。
朗読の目的は、〈語り手〉理解をさらに深化させて、〈作品世界〉を豊かに体験することです。
朗読者という朗読する読者は、自分の虚構体験(=脳内の〈作品世界〉)を開示します。それは、朗読を聴く読者の虚構体験を刺激します。そこで両者の間に交わされるものは、互いの〈語り手〉理解をぐんぐん深めてくれます(^^♪
朗読教室では、〈語り手〉という他者を理解しようとして、活発な言語活動が生まれています。脳は新しい体験をさぞ喜んでいることでしょう。他者理解を深める場は、大人として成熟していく場です。厳しいようですが、承認欲求を満たすだけの場ではないと考えています。探究心をもって、小説を豊かに読もうとする皆さまと過ごせる時間に、心から感謝しています。皆さま✨ありがとうございます(*^^*)